関西大再開発時代が到来!大阪・関西万博、IR誘致で街は一変、建設活況の裏側と「ニシ」「ヒガシ」の潜在力

2019年6月19日、建設業界をリードする竹中工務店の難波正人副社長が、現在進行形で変貌を遂げる関西の都市開発について、そのダイナミズムと今後の展望を語ってくださいました。副社長によると、現在の関西は「かつてない盛り上がり」を迎えており、これは過去の「失われた20年」の停滞を完全に覆すほどの勢いを持っているのです。

この活況の最大の要因は、数年前からのインバウンド、すなわち訪日外国人の急増にほかなりません。外資系の高級ホテルが大阪・関西の主要都市に次々と進出し、この潮流は2025年に開催が決定した大阪・関西万博の誘致が成功する前から、既に右肩上がりの都市開発事業を牽引していたといえるでしょう。特に関西国際空港の運営を民間企業に委ねるコンセッション(公共施設等運営権)が功を奏したことも、このインバウンド需要の受け皿としての機能強化に大きく寄与していると考えられます。また、北陸新幹線や高速道路といった大規模なインフラ(社会基盤)計画の進展も、地域の経済活動を力強く後押ししている状況です。

副社長は、大阪の建設需要は万博開催までこの好調が継続する見込みであると分析しています。さらに、IR(統合型リゾート)の誘致が実現すれば、その経済効果は計り知れず、関西の都市開発はさらなる良い状態が長く続くという希望的な見通しを示されました。私も、このIR誘致は単なるリゾート施設の建設に留まらず、国際的なビジネス交流や雇用創出の核となり、大阪経済の体質を根本から強化する起爆剤になるべきだと強く期待しております。

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大阪の新たなフロンティア:「ニシ」と「ヒガシ」が脚光を浴びる

これまで大阪の都市軸は、梅田を中心とするキタと、難波・心斎橋を中心とするミナミという南北軸が核となってきました。しかし、この構造にも大きな変化が訪れようとしています。万博会場であり、IR誘致の候補地でもある人工島、夢洲(ゆめしま)を擁する臨海部のニシエリアは、まさにその最たる例でしょう。大阪メトロの延伸計画に加えて、JR西日本、近畿日本鉄道、京阪電気鉄道といった大手私鉄までが延伸構想を持つこのエリアは、インフラが集積することで、間違いなく街の様相を大きく一変させるでしょう。

しかし、注目すべきはニシだけではありません。大阪城周辺のヒガシエリアにも大きな変化が予見されています。JRと京阪の主要路線が交差する京橋駅周辺は、南側にはオフィス街、東側には商業ゾーンが広がる、東京で例えるならば新宿のような多機能な街として成長しています。すでにNTT西日本の支店など、企業の拠点ビルが集積しており、昼間に活動する人口、すなわち昼間人口が増加しています。副社長も「ヒガシも面白い」と太鼓判を押されており、オフィス機能と商業機能が高度に融合した、新たなビジネス・交流の拠点が誕生することに期待が膨らみます。

集客都市から業務都市へ—新たな産業の胎動

京都の観光需要や大阪の万博・IRといった集客都市としての魅力がクローズアップされがちな関西ですが、副社長は必ずしもそれだけではないと指摘されています。大阪は、古くから強みを持つ環境・エネルギー分野や、医療・バイオテクノロジーといった先端分野で、新たな業務機能を生み出しつつあります。さらにスポーツ関連の産業も今後の成長分野として注力されており、東京とは少し異なる、独自の産業構造が築かれようとしています。

実際、海外のデベロッパーや有力ホテルチェーンは、この大阪の潜在力に強く注目しています。将来的にはリニア中央新幹線が開通することで、オフィスを東京と大阪のどちらに置いてもビジネス上の大差はなくなりますが、コスト面では大阪が圧倒的に優位であること、そしてマーケットとして成長著しいアジア地域に近いという地理的優位性を、彼らは大きな強みと見ているのです。この事実は、大阪が国際的なビジネス拠点としての価値を高めている動かぬ証拠であり、日本企業もこの国際的な視点を取り入れるべきだと私は強く感じています。

また、関西の集客力の強さも改めて世界に認められています。例えば、フランスの著名なガイドブックであるミシュランは、欧米の知識人層に向けて和歌山県の高野山の魅力を発信しています。さらに、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは2019年に「行くべき場所」として瀬戸内海を選出、イギリスの経済誌エコノミストは「住みやすい街」として大阪を選んでおり、その魅力は世界的に保証されているといえるでしょう。今後は、世界遺産への登録が予定されている百舌鳥・古市古墳群を、遊覧飛行などの新たな観光資源としてどう活かしていくかが、関西観光のさらなる課題となりそうです。

神戸の潜在力を引き出すアクセス改善の重要性

関西全体の活況の中で、副社長が次に注目すべき地域として挙げられたのが神戸です。現状、神戸は他の都市と比較してインバウンド観光が伸び悩んでいる状況ですが、その潜在的な魅力は計り知れません。特に、雄大な自然と美しい眺望を誇る六甲山のアクセス改善が、観光振興の鍵になると提言されました。

具体的には、鉄道駅からロープウェーの駅までの距離が遠いため、観光客にとってアクセスしにくいという点が課題です。ここに新たなロープウェーを新設するなどして、山頂までの移動をより手軽にすることができれば、山頂付近の素晴らしい眺めを享受できる機会が増え、観光需要を効果的に高められるだろうという指摘です。これは、単なる観光地の開発に留まらず、都市の持つ既存の魅力を最大限に引き出すための、公共交通と観光資源の連携という視点がいかに重要であるかを教えてくれる示唆に富んだ意見だと考えます。

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