ステラケミファ2019年9月中間決算を読み解く!半導体向け「フッ化水素」輸出管理強化が純利益58%減に与えた衝撃

半導体製造に欠かせない「フッ化水素」の世界シェアで、圧倒的な存在感を誇るステラケミファ株式会社が、厳しい局面を迎えています。同社が2019年11月8日に発表した2019年4月1日から2019年9月30日までの連結決算によりますと、最終的な儲けを示す純利益が前年同期と比べて58%も減少しました。

金額にして6億3000万円という結果は、市場関係者にとっても驚きを持って受け止められています。この利益激減の背景には、日本政府が2019年7月4日から発動した、韓国向けに対する輸出管理の厳格化措置が色濃く反映されていると言えるでしょう。

そもそもフッ化水素とは、半導体の回路を描く際に不要な膜を削り取る「エッチング」という工程で使われる特殊な薬品です。ステラケミファはこの中でも特に不純物が極限まで取り除かれた「高純度フッ化水素」において、世界市場の6割から7割を占めるトップランナーです。

しかし、主要な顧客である韓国の半導体メーカーへの供給が制限されたことで、販売量は目に見えて落ち込んでしまいました。SNS上では「日本の素材メーカーの技術力は凄まじいが、外交問題が業績に直結するリスクが浮き彫りになった」といった、企業の先行きを懸念する声が数多く上がっています。

筆者の視点としては、一つの素材が国家間のパワーバランスを左右する現代において、特定の供給先に依存する構造の危うさを改めて痛感しました。高い技術力を守りつつ、いかに政治的な荒波を乗り越えて新たな販路を確保するかが、今後のステラケミファにとっての大きな試練となるはずです。

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