【為替速報】円がユーロに対して急騰!米国の「利下げ観測」が市場に波紋を広げる

2019年6月20日の東京市場では、外国為替市場で日本円がユーロに対し顕著に値を上げました。この動きの最大の要因は、アメリカ合衆国での年内利下げ観測が急速に強まったことにあります。利下げとは、中央銀行が景気刺激などの目的で政策金利を引き下げることを指し、一般的にその国の通貨の魅力(金利収入)を低下させるため、ドルなどの売りに繋がりやすい傾向があるものです。このドル売り・円買いの勢いがユーロに対しても波及し、円相場全体を押し上げる形となりました。

正午時点の取引状況を見てみましょう。ドルと円の組み合わせであるドル/円相場は、1ドルあたり107円59銭から107円60銭で取引されており、前日の水準から79銭もの円高を記録しています。さらに、今回注目されたユーロと円の組み合わせであるユーロ/円相場も、1ユーロあたり121円21銭から121円22銭となり、17銭の円高となりました。為替の市場関係者の間では、この円高基調について「アメリカの金融政策の転換点が、世界のマネーの流れを一気に変えた」と驚きの声が上がっています。

一方で、市場の上昇には一定のブレーキもかかっています。日本国内の輸入企業、つまり海外から商品を仕入れている企業からは、円売り注文が出ているのです。輸入企業は海外への支払い(決済)のために外貨が必要となるため、円を売って外貨を買う動きが強まります。この「実需」と呼ばれる売買が、投機的な円買いの勢いを相殺し、相場の上値を抑える要因として働いているようです。しかし、SNS上では「米国の利下げ観測がこれほどまでに市場を動かすとは」「108円台が遠くなった」といった反応が見られ、この急速な円高を驚きをもって受け止める声が多数投稿されています。

今回の市場の動きは、国際的な金融政策、特に世界経済を牽引するアメリカの動向が、いかに瞬時に為替相場を左右するかを改めて示しています。米国の利下げ観測は世界中の投資家のリスクセンチメント(市場心理)に大きな影響を与え、安全資産とされる日本円への資金流入を促す結果となりました。今後も、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利に関する発言には、引き続き細心の注意を払う必要があるでしょう。

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