将来の備えに対して漠然とした不安を抱える現代人にとって、心強い味方が登場しています。企業価値ランキングで堂々の7位に輝いた「ウェルスナビ」は、東京都渋谷区を拠点に、高度なアルゴリズムを駆使した資産運用のアドバイスを行う「ロボアドバイザー」を展開中です。2016年のサービス開始から約3年が経過した2019年11月04日現在、利用者は16万人を突破し、多くの現役世代から熱烈な支持を集めています。
SNS上では「知識がなくてもスマホ一つで投資ができる」「全自動なので忙しくても続けられる」といったポジティブな声が目立ち、投資のハードルを劇的に下げたことが伺えます。ここで注目すべき「ロボアドバイザー」とは、AIやコンピュータープログラムが投資家に代わって資産配分を提案し、売買まで自動で行う画期的なサービスのことです。専門的な金融知識がなくても、自分に最適な運用を任せられるのが最大の魅力でしょう。
徹底した技術力で「長期保有」を強力にサポート
資産運用において最も重要な鍵となるのが、目先の変動に惑わされない「長期保有」の姿勢です。ウェルスナビは2019年10月より、相場が下落した際に利用者がパニックに陥らないよう、冷静な判断を促すメール機能を新たに導入しました。これは、短期的な損得に一喜一憂して投資をやめてしまうのを防ぐための工夫です。心理的なケアまでテクノロジーで解決しようとする姿勢は、従来の金融機関にはない柔軟な発想と言えます。
柴山和久社長は、預かり資産が2000億円に迫る勢いである現状を「日本の個人金融資産のわずか0.01%」と捉え、さらなる高みを目指しています。今後は利用者の性格や家族構成に合わせてアドバイス内容を最適化するなど、パーソナライズ化を加速させる方針です。従業員の約半数を技術者が占めるという開発体制こそが、アプリの使い勝手を日々向上させ、ユーザーの信頼を勝ち取っている源泉なのでしょう。
私が編集者として特筆したいのは、同社の「オープンイノベーション」という戦略の巧みさです。これは自社の技術に固執せず、外部の企業と連携して革新を起こす手法を指します。実際に預かり資産の半分は、SBI証券やソニー銀行、イオン銀行といった大手提携先から流入しています。既存の金融インフラと新興IT企業の技術が見事に融合し、爆発的な成長を生んでいる点は、今後のビジネスモデルの模範となるはずです。
誰もが富裕層向けサービスを享受できる時代へ
柴山社長が2015年に起業した背景には、かつては富裕層しか受けられなかった手厚い運用サービスを、広く一般の個人に届けたいという情熱がありました。スマートフォンでわずか6つの質問に答えるだけで、その人の「リスク許容度」、つまりどの程度の損失までなら耐えられるかという基準を判定し、最適なプランを自動で実行してくれます。この手軽さこそが、投資を特別なものではなく日常のものに変えたのです。
老後資金2000万円問題などが話題となる中で、私たちは自分自身の力で資産を守り、育てる必要性に迫られています。ウェルスナビが提供するのは、単なる便利なツールではありません。働く世代が安心して豊かな老後を迎えられるようにという、社会的意義の大きなサポートなのです。テクノロジーの進化が、私たちの未来をより明るく、そして自由なものにしてくれることを期待せずにはいられません。
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