沖縄の空を支えるエネルギーの雄、沖縄電力が驚きの決算を叩き出しました。2019年10月31日に発表された同年4月から9月期の連結決算によれば、企業の稼ぐ力を示す経常利益が、前年の同じ時期と比べてなんと65%も増加し、83億円に達したのです。これは中間決算としては2期ぶりの増益であり、地元経済に明るいニュースを届けています。
売上高も1110億円と堅調に推移しており、最終的な儲けである純利益も64億円と大幅な伸びを記録しました。SNS上では「独占状態から競争の時代へ移るなかで、これほどの数字を出せるとは意外だ」といった驚きの声や、「燃料価格の変動が利益に直結している」といった冷静な分析も寄せられており、県民の関心の高さがうかがえます。
競争を追い風に変える「卸売り」と「託送」のビジネスモデル
今回の好決算の背景には、電力自由化に伴う巧みな戦略転換があります。現在、新電力と呼ばれる新たな参入企業との競争が激しさを増し、家庭や企業が使う電力の販売量は減少傾向にあります。しかし沖縄電力は、自社で発電した電気をこれらライバル企業に販売する「卸売り」を拡大させることで、逆境をチャンスへと変えました。
さらに、新電力が電気を届ける際に支払う「託送料金」の収入が増えたことも見逃せません。これは、各家庭に電気を運ぶための「電線」の使用料を指す専門用語です。自社の電網をインフラとして開放することで、直接の販売が減っても手数料で稼ぐという、安定した収益基盤の構築に成功している点は非常に高く評価できるでしょう。
加えて、2019年の世界的な原油価格の下落も強力な追い風となりました。火力発電に頼る沖縄にとって、燃料費の削減はコストカットに直結します。こうした外部環境を味方につけたことで、2020年3月期の通期予想も上方修正され、売上高2064億円、経常利益82億円を見込むなど、盤石な経営姿勢が鮮明になっています。
個人的な視点では、既存の巨大企業が変化を恐れず、競合相手を顧客に変える柔軟なビジネスモデルを確立したことに強い感銘を受けます。単なるインフラ企業に留まらず、変化し続けるエネルギー市場をリードする沖縄電力の次なる一手に、今後も目が離せません。
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