ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は、2019年11月06日に東京都内で開催された決算説明会にて、まさに「歴史的」とも言える衝撃的な報告を行いました。その内容は、2019年07月から09月期の連結最終損益が、四半期ベースで創業以来初となるほどの巨大な赤字に転落したというものです。
孫氏は自ら「今回の決算はぼろぼろ。真っ赤っかの大赤字だ」と厳しい言葉を使い、これまでの成長を牽引してきた投資事業の現状を説明しました。特に、巨額の資金を投じた「ビジョン・ファンド」の運用成績が、急速に悪化したことが大きな要因となっています。
このニュースを受けてSNS上では「あの孫さんでも予測を誤るのか」「投資の神様でも失敗はあるが、ここからどう巻き返すのかが見ものだ」といった驚きと期待が入り混じった投稿が相次ぎ、トレンドを席巻しています。
ウィーワーク支援の例外性と「救済しない」という厳しい決断
今回の巨額赤字の最大の原因となったのは、アメリカでシェアオフィスを展開するウィーカンパニー、通称「ウィーワーク」への投資案件です。同社は独自のオフィス空間を提供し、起業家や企業を繋ぐプラットフォームとして期待されていましたが、ガバナンスの欠如や経営悪化が露呈しました。
ここで使われる「ガバナンス」とは、企業が不正を行わず、健全な経営を行うために組織を管理・監督する仕組みを指します。孫氏は今回の追加支援について、異例中の異例であると強調し、今後は経営難に陥った企業を助けるような「救済型支援」は一切行わないと断言しました。
投資先の各企業は、あくまで自らの力で利益を上げる「独立採算」を基本とすべきだという、投資家としての冷徹かつ合理的な姿勢を改めて示した形でしょう。
私は、この孫氏の潔い「敗北宣言」こそが、次の飛躍への布石であると考えています。失敗を隠さず、赤裸々に「ぼろぼろ」と認めるリーダーの姿は、冷徹な数字の世界において逆に信頼を勝ち取る強さを持っているのではないでしょうか。
反省を糧に突き進む「ビジョン・ファンド第2弾」の展望
今後の注目は、10兆円規模の第2弾ファンド設立の行方に集まっています。孫氏は「深く反省はしたが、決して萎縮はしていない」と語り、次なる大規模ファンドの立ち上げを淡々と進める意志を明らかにしました。
AI(人工知能)革命を信じ、世界を変える企業へ投資し続けるという彼の信念は、一時的な赤字によって揺らぐものではないようです。ネット上では「この強気な姿勢がSBGの魅力だ」という声がある一方で、「慎重な投資判断を求める」という厳しい意見も散見されます。
編集者としての視点で見れば、この2019年11月06日という日は、SBGがただの成長企業から、真の試練を乗り越える投資会社へと進化する重要な分岐点になるに違いありません。
コメント