【酉の市2019】幸田真音さんが語る熊手の魅力!江戸の粋と福を呼び込む「幸運の交換」とは?

11月の風物詩といえば、威勢の良い掛け声が響き渡る「酉の市」ですね。作家の幸田真音さんも、この「お酉さま」の活気に魅了されている一人です。現在の住まいに移られた2002年か2003年頃から、お仕事の合間にふと立ち寄ったことがきっかけで、今では16、17年もの間、欠かさず足を運んでいるといいます。都会の喧騒の中にありながら、そこだけが別世界にタイムスリップしたかのような、不思議で心躍る空間が広がっているのです。

夕暮れ時の境内へ一歩足を踏み入れれば、通路の両脇に立ち並ぶ熊手屋さんの多さに圧倒されることでしょう。大小さまざまな、色鮮やかで華やかな縁起物が所狭しと並ぶ光景は圧巻です。SNSでも「この熱気に触れると1年の終わりを実感する」「熊手の輝きにパワーをもらえる」といった声が数多く寄せられており、多くの人々にとって、年の瀬に向けたエネルギーチャージの場となっていることがうかがえますね。

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粋なやり取りで福を招く!熊手店との絆と三本締めの魔力

長年通い続けている幸田さんは、なじみの熊手店の方々とも阿吽の呼吸で会話を楽しまれています。屋号の入った半纏に身を包む店員さんとのやり取りは、江戸情緒あふれる大人の社交場といえるでしょう。2019年11月13日現在も、その交流は続いています。去年のデザインを振り返りつつ、今年の運勢を託す一品を選ぶ時間は格別です。七福神が飾られたものから、その年の気分に合わせた一品へと吟味を重ねていく過程に、市ならではの醍醐味があります。

交渉のクライマックスは、粋な「値切り」のやり取りです。単に安く買うのではなく、値切った分を「ご祝儀」として店側に渡すのが江戸っ子流の作法とされています。交渉が成立した瞬間に響き渡る「家内安全」「商売繁盛」の掛け声と、周囲を巻き込んだ威勢の良い三本締めは、まさに圧巻の一言でしょう。この手締めの音を聞くと、まだ11月だというのに、新年への希望や夢が胸いっぱいに膨らんでいくのを感じずにはいられません。

そもそも熊手は、その形状から「福をかき寄せる」「富を取り込む」という願いが込められた道具です。毎年新しいものに新調することは、古くから「酉かえる(取り替える)」と呼ばれ、幸運をアップデートする意味を持っています。私は、この文化こそが日本人が大切にしてきた「再生の精神」だと考えています。古いものを感謝とともに手放し、新しい福を迎え入れる。その清々しい循環こそが、変化の激しい現代を生き抜く活力になるはずです。

2019年11月13日の執筆時点で、幸田さんは来たるべき2020年が、すべての人にとって平和で穏やかな1年になることを切に願っています。家族の安全と、商売の繁盛、そして何より一人ひとりの心に「佳き年」が訪れること。皆さんもぜひ、お酉さまの活気に触れて、自分だけの「幸運の交換」を体験してみてはいかがでしょうか。熊手が呼び込む福風が、きっとあなたの元へも素敵な春を運んできてくれるに違いありません。

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