エンターテインメント業界の雄であるセガサミーホールディングスから、投資家やファンの視線を集める大きなニュースが飛び込んできました。2019年11月28日、同社は所有する土地および建物を売却し、約29億円もの「特別利益」を計上することを明らかにしています。この特別利益とは、本業の営業活動とは別に、その期だけに例外的に発生した利益を指す言葉です。今回の決定は、グループの資産効率を高める戦略的な一手といえるでしょう。
売却の対象となったのは、連結子会社であるサミー傘下の「タイヨーエレック」がかつて拠点としていた旧本社ビルです。名古屋市中村区名駅南という好立地にそびえる地上8階・地下1階建ての建物と、940平方メートルに及ぶ広大な敷地が譲渡されます。2019年10月から12月期の連結決算において、固定資産売却益としてこの巨額利益が組み込まれる予定ですが、譲渡先の詳細については現在のところ伏せられています。
SNSなどのネット上では「名駅近くのあのビルが売却されるのか」「セガサミーのキャッシュフローがさらに強化される」といった驚きの声が上がりました。特に名古屋エリアに馴染みのあるユーザーからは、地域のランドマーク的な存在の変化に注目が集まっています。セガサミーグループは2019年3月期に拠点を東京へ集約する構造改革を断行しており、2018年6月以降、この施設は活用予定のない「遊休資産」として眠っていた状態でした。
業績予想の上方修正に現実味!150億円超えの純利益も視野に
今回の発表を受けて、市場が最も期待を寄せているのは2020年3月期の通期業績予想への影響です。同社はもともと、連結純利益を前期比で約5.7倍となる150億円と見込んでいました。しかし、今回の約29億円の売却益はこの予想値にはまだ含まれていません。つまり、今後の展開次第では、さらなる「上方修正」、すなわち当初の予測を上回る好決算が発表される可能性が極めて高い状況にあるといえるでしょう。
編集者の視点から見れば、今回の資産整理は極めて賢明な判断だと感じます。変化の激しいゲーム・パチンコ業界において、使われていない不動産を現金化し、次なる成長投資や財務体質の強化に充てる動きは、企業としての健全性を示しています。東京一極集中による効率化の成果が、数字となって如実に現れ始めた形です。名門企業のセガサミーが、この潤沢な資金を背景にどのような新作タイトルやサービスを打ち出すのか、期待に胸が膨らみます。
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