2019年夏の国内スマートフォン市場は、これまでの常識が覆されるような大きな変化が起こり始めています。その最大の要因は、米中貿易摩擦の激化に伴う中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)への逆風です。米国政府による制裁措置を受け、国内の大手携帯電話キャリア各社がファーウェイの最新モデルの販売を相次いで見送る事態が発生しました。一部の量販店などでは販売が確認されましたが、市場全体で見れば、販売の落ち込みは避けられない状況にあるといえるでしょう。この“ファーウェイ失速”によって生まれた広大な空白市場に対し、ソニーや米グーグルといったライバル企業が一気に攻勢を強めているのです。
この動きをさらに加速させているのが、2019年秋から本格的に義務化される「端末と通信料金の完全分離」という制度です。これは、端末の本体価格と通信サービス料金を完全に切り離して販売することを義務づけるもので、これまで「2年契約」などを条件に提供されていた、実質的な端末価格の大幅な値引き(いわゆる「2年縛り」に伴う値引き)ができなくなります。この制度変更は「分離プラン」として一部キャリアで先行導入されており、特に高性能な機種が10万円前後という価格で表示されることになるため、ユーザーの間に「買い控え」が起こるのではないかと懸念されていました。
しかし、主要モデルがほぼ出揃った2019年6月中旬の状況を分析してみると、市場のムードは予想に反して非常に活気づいているのが分かります。価格比較サイト「https://www.google.com/search?q=%E4%BE%A1%E6%A0%BC.com」の「スマートフォン」カテゴリーへのアクセス数は、2019年6月第1週の段階で、前年同期と比べて20.5%増、一昨年同期と比べても9.6%増を記録しているのです。市場がこれほど盛り上がっている背景には、新たな人気製品への注目が集中していることが挙げられます。
実際に、この市場の盛り上がりの中心にいるのは、長らく人気ランキングのトップを独占してきたファーウェイの製品ではありません。2019年6月18日時点の人気ランキングを見ると、堂々の1位に輝いたのはソニーのフラッグシップモデル「Xperia 1」(ドコモ版)、そして2位にはグーグルの「Pixel 3a」がランクインし、昨年モデルながらトップ争いの常連だったファーウェイの「P20 lite」を明確に上回っています。ベスト10位の顔ぶれを見ても、今期モデルでファーウェイ製品は「P30 lite」がかろうじて残るのみとなっており、わずかな期間で市場の勢力図が大きく塗り替わってしまったことが見て取れます。
👑ソニーの復権とグーグルの絶妙な戦略
ソニーの「Xperia 1」は、本体価格が10万円を超えるハイエンドモデルでありながら、非常に高い評価を得ています。2019年6月17日時点のユーザーレビュー評価は5点満点中4.75という驚異的な数値です。ユーザーからは「久々にソニーらしい魅力を持った製品」といった好意的なコメントが多く寄せられており、ソニーのスマートフォン復活への強い意気込みが、高い性能とデザイン性を通じて消費者に伝わった結果といえるでしょう。特に、映像やカメラ機能に注力するソニーの技術を結集したこの機種は、高い価格設定にもかかわらず、その価値を認める層から熱烈に支持されている印象を受けます。
一方、2位のグーグル「Pixel 3a」が支持を集めている理由は、「Xperia 1」とは対照的です。このモデルは、あえて最新のハイエンドモデルほどの性能を持たせない代わりに、5万円以下という非常に購入しやすい価格設定にしたことが功を奏しました。ユーザーレビューの評価も4.59と高水準を維持しており、高性能・高価格が主流になりがちなスマートフォン市場において、「絶妙な価格帯」で魅力的な選択肢を提供したグーグルの戦略は非常に賢明だったといえるでしょう。
💬SNSも熱狂!勢力図はどこまで塗り替わるか
これまでファーウェイ製品は、比較的手頃な価格ながら高性能を誇る「コスパ」の良さで着実に人気を拡大してきました。しかし、今回の米国の制裁による販売延期という事態は、その信頼性を大きく揺るがすこととなり、結果的にソニーやグーグル、さらには韓国のサムスン電子、国内のシャープといったメーカーに注目が集まるきっかけとなりました。特にソニーは、「Xperia 1」の販売好調により、一時的にではありますが、ファーウェイからアクセスシェアの首位の座を奪い返すことに成功しています。
この国内市場の劇的な変化は、当時のSNS上でも大きな話題となっていました。「Xperia 1」に対しては「やっとソニーの本気を見た」「このスペックなら10万円でも納得できる」といった、日本メーカーの復権を歓迎する声が多く聞かれました。また、「Pixel 3a」については「この値段でこのカメラ性能は反則級」「分離プラン時代の最適解だ」といった、その価格と機能のバランスを評価する意見が目立ちました。この夏の国内スマートフォン市場は、単なる新製品の発売にとどまらず、市場の勢力図が根底から大きく塗り替えられる可能性を秘めているといえるでしょう。読者の皆様も、この熱い市場の動向から目が離せません。
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