2019年6月21日、安倍総理の一日はまさに「分刻み」という言葉が相応しい、外交と内政が入り混じった激務のスケジュールとなりました。目前に迫ったG20大阪サミット、そしてその後の参議院選挙を見据えた動きが活発化しており、官邸内の空気も張り詰めていることでしょう。朝一番の公邸から官邸への移動に始まり、午前中は「知的財産戦略本部」や「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」と、日本の将来像や国際貢献に関わる重要な会議が立て続けに行われています。
特に注目すべきはSDGs推進本部での動きです。SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことです。貧困や飢餓、気候変動など幅広い課題解決を目指すこの取り組みは、今回のG20大阪サミットでも主要議題の一つとなるはずです。総理がこのタイミングで推進本部に出席することは、日本が議長国として世界をリードしていく強い意志の表れと言えるでしょう。
G20に向けた外交・地方連携と政権運営の要
午前中のスケジュールでは、長野県の阿部守一知事や藤巻進軽井沢町長との面会も目を引きました。長野県軽井沢町ではG20関係閣僚会合が開催されたばかりであり、その報告や本番に向けた連携確認が行われたものと推測されます。その後も外務省の山崎外務審議官や、冨田金融・世界経済に関する首脳会合担当大使らとの面会が断続的に続いています。外交の最前線に立つ彼らとの緻密な打ち合わせは、サミットの成功を左右する重要なプロセスです。
午後は内政の動きが活発化しました。公明党の山口那津男代表との会談が行われていますが、これは目前に迫る参議院選挙に向けた与党間の連携強化を意図したものでしょう。さらに、経済財政諮問会議と未来投資会議の合同会議にも出席し、経済政策の舵取りを行っています。外交で日本のプレゼンスを示しつつ、足元の経済と選挙対策も疎かにしない、安倍政権のしたたかな運営能力が垣間見える一日と言えます。
夜のネット番組出演に見るメディア戦略
夕方以降も総理の活動は止まりません。オーストラリアのアボット元首相との会談をこなした後、夜には東京・赤坂にあるジャーナリスト・桜井よしこ氏の事務所を訪れました。ここでの目的はインターネット番組への出演です。既存のテレビメディアだけでなく、インターネット放送というダイレクトに視聴者に声を届けられる媒体を重視するのは、近年の選挙戦略や世論形成において非常に効果的な手法です。
SNS上では、この日の総理の動きに対し「G20前で本当に忙しそう、体調は大丈夫か」「桜井よしこさんの番組に出るのか、絶対見なきゃ」「外交も内政もフル稼働だな」といった、多忙さを労う声や番組出演への期待の声が多く上がっています。特にネット番組への出演は、支持層に向けた強力なメッセージ発信の場として機能しており、ネットユーザーからの反響も大きいようです。
編集者としての私の意見ですが、G20大阪サミットという歴史的な大舞台を控え、一瞬の気の緩みも許されない緊張感が伝わってくる一日でした。特に、公務の合間を縫ってのネット番組出演は、自身の言葉で直接国民に語りかける姿勢の表れであり、メディアのあり方が変化している現代において非常に戦略的な動きだと感じます。この過密スケジュールをこなしながら、サミット本番でどのような成果を出してくれるのか、手腕に期待したいところです。
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