経営再建の荒波に揉まれるジャパンディスプレイ(JDI)から、またしても厳しいニュースが飛び込んできました。2019年06月21日、同社が先立つ2019年06月18日に開催した定時株主総会における詳細な決議結果が判明しました。
その内容は、経営陣にとって極めてシビアな現実を突きつけるものでした。なんと、取締役選任の議案において、トップである月崎義幸社長兼最高経営責任者(CEO)への賛成比率が76%にとどまったのです。日本の一般的な上場企業の株主総会において、社長選任案への賛成率が8割を切るというのは、事実上の「不信任」に近い強い警告と言えるでしょう。
なぜここまで支持を失ったのか?議決権行使助言会社の影響
今回の厳しい結果の背景には、ある「プロ」たちの存在が見え隠れします。それは「議決権行使助言会社」です。これは、機関投資家に対して株主総会の議案にどう投票すべきかをアドバイスする専門機関のことですが、今回、彼らは月崎氏の選任案に対して「反対」を推奨していました。
JDIは現在、金融支援を巡る交渉が難航しており、経営の先行きが極めて不透明な状態です。こうした状況下で、経営トップの責任を問う声が、株主の間で大きく広がった結果と言えるでしょう。
月崎氏だけでなく、今回選任された取締役5人全員の賛成比率が80%に届かなかったという事実も、株主からの根強い不信感を如実に物語っています。もはや経営陣全体に対し、株主は厳しい視線を向けているのです。
SNSでの反響と今後の展望
このニュースに対し、SNSやネット掲示板では辛辣な意見が相次いでいます。「経営責任を取るのが遅すぎる」「これだけ赤字を垂れ流しておいて、まだ76%も賛成があるのが不思議だ」「JDIはもう技術だけ売って解散した方がいいのではないか」といった、諦めと怒りが入り混じった声が溢れかえっているのが現状です。
月崎氏は今回の事態や業績不振の責任を取り、2019年09月末に辞任することが決まっています。後任には菊岡稔・常務執行役員が就く予定ですが、バトンを受け取る新体制への期待よりも、不安の方が大きいのが正直なところではないでしょうか。
編集部としての私見ですが、今回の「賛成76%」という数字は、単なる数字以上の重みを持っています。これは市場からの「最後通告」に近いものでしょう。9月の社長交代を待つまでもなく、一刻も早い抜本的な改革と、金融支援の確実な取り付けがなければ、JDIという企業そのものの存続が危ぶまれる局面にあります。
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