🤖未来の学びを体感!立命館大学が描く「わくわくする超創人材」育成キャンパスの全貌

立命館大学の仲谷善雄学長は、世界の急速で予測不能な変化に対応できる人材、すなわち社会に大きな影響を与える「超創人材」の育成が、現在の大学にとって不可欠であると強調されています。この超創人材とは、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)が進化する時代において、本質を見抜く感性や、創造力、構想力、そして協調性を備えた行動力を持つ人物を指します。このような能力は、単に「教わる」という受け身の姿勢から身につくものではなく、学生の知的好奇心と潜在能力を最大限に引き出す大学側の「環境整備」と「きっかけ作り」こそが重要だという見解を示していらっしゃいます。

立命館大学は、このビジョンを具体化するため、2018年夏に2030年代を見据えた学園ビジョン「R2030」を策定し、「挑戦をもっと自由に」というスローガンを掲げました。そして2019年4月からは、その実現に向けた2つの「チャレンジアクション」プロジェクトを始動させています。その一つが、世界共通の課題解決に取り組む立命館版SDGs(持続可能な開発目標)で、もう一つが本稿で焦点を当てる「知の見える化」なのです。この「知の見える化」とは、キャンパスを単なる「建物」としてではなく、「知の創造に関わること」として捉え直し、「わくわくするキャンパス」を創造することにほかなりません。

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キャンパスにロボットを導入!知の見える化の具体的な一歩

これまで大学は知的創造の場でしたが、学生の視点から見ると、その最先端の創造活動は必ずしも目に見えていませんでした。学生自身が自らの好奇心に基づいて研究を探求する必要があったのです。しかし、研究分野が細分化、多様化している現代では、学生が独力で関心のある研究を見つけ出すのは非常に困難になっています。そこで大学側が、従来にはなかった新しい視点をもって学生に「わくわく」を提供することが求められています。

その具体的な第一歩として、立命館大学は2019年3月に三菱地所と協定を結び、人とロボットの協働に向けた実証実験を開始しました。この取り組みは、立命館大学のキャンパスを舞台にしたロボット導入の社会実証実験として、びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)と大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市)で、運搬用や清掃用のロボットなどを稼働させています。これは次世代の施設運用管理モデルを構築するためのケーススタディーとして、将来的には教育・研究へ活かされる計画です。

最先端の商業用ロボットから研究段階のロボットまで、多様なロボットがキャンパス内を動き回る情景は、まさに近未来的なロボットとの共生を学生が肌で感じられる機会となるでしょう。学生たちは、この光景を通じて、最先端の研究水準を実感し、自身の研究テーマと結びつけて、新しいロボットの発想や、人や社会とロボットの望ましい関係性について深く考察することにつながるはずです。仲谷学長は、ロボット導入を手始めに、大学で行われている高度な研究成果を学生に可視化する試みを推進し、情報や知識が「見える」ことが、知的好奇心を刺激し、問題意識を生み出すと考えていらっしゃるのです。

デジタルネイティブ世代に響く「リアルな学び場」の重要性

現在、MOOC(大規模公開オンライン講座)に代表されるように、ICT(情報通信技術)の発達により、多くの学習教材がオンラインで利用でき、バーチャルなキャンパスも存在しています。ある学生が「知識のほとんどはオンラインで入手できる。我々をキャンパスに来させること自体がすでにチャレンジだ」と述べたという逸話は、現在のデジタルネイティブ世代の現状認識を端的に表しています。

しかし、いかにオンライン学習環境が充実したとしても、知の創造の場としてのリアルなキャンパスの重要性は失われません。なぜなら、真の知は、現実の人と場との関わりからこそ創造されるものだからです。研究や教育に「わくわく」しながら携わる教員や研究者の姿が目に入り、新たな知がまさに創り出されている「今・ここ」という場に参加しているという意識こそが、学生を学びと研究へと突き動かし、成長と飛躍を生み出す原動力となります。

この「わくわく」する体験を活かせる学生こそが「超創人材」へと育っていくものだと仲谷学長は語られています。多様な背景を持つ人々が同じキャンパスに集い、お互いに刺激を与え合いながら知的成長を遂げるという大学の役割は、ICTがどれほど発達しても色褪せることはありません。学生だけでなく、教職員、卒業生、地域の方々など、優秀な人材や挑戦者が集うこのリアルな学びの場を、「わくわく」する大学・キャンパスへとさらに発展させ、知的創造活動の活性化とその成果の連鎖を生み出していくことは、これからの大学にとって最も重要な課題となるでしょう。

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