新潟県に拠点を置く農業支援システムのウォーターセルが、ドローン関連技術を持つスカイマティクス(東京・中央)と手を組み、農家の生産効率を飛躍的に高める新しいサービスを2019年6月24日より開始しました。これは、ウォーターセルが提供する営農管理ソフト「アグリノート」と、スカイマティクスが開発した葉色解析システム「いろは」を連動させるという画期的な取り組みです。空撮画像という客観的な情報を作物の生育把握に活用し、広大な農地を管理する農家の方々を力強くサポートします。
これまでの農業の現場では、作物の生育状況の確認は、農家の方々の目視に頼る部分が大きく、広大な圃場(ほじょう、農地のことを指す専門用語です)全体を隅々まで確認するのは大変な労力と時間を要していました。多くのケースでは、あぜ道沿いなど限られた場所からの確認に留まらざるを得ないのが現状です。しかし、この新サービスでは、ドローンで撮影された高解像度の空撮画像を活用することで、圃場全体を見渡せるようになり、生育の偏りや、収穫量に直結する葉色の違いまで一目で正確に把握できるようになります。
特に、スカイマティクスの「いろは」は、ドローンで撮影した画像から単に生育状況を把握するだけでなく、作物の病気や害虫の有無まで確認できるという高い解析能力を持っています。この詳細な画像情報が、日々の作業実績や栽培の履歴を時系列で閲覧・管理できるウォーターセルの「アグリノート」に統合されることになりました。ウォーターセルは、「より正確に生育状況が把握できるようになった」と自信を見せており、これにより農家の方々は、いつ、どこに、どのような対策を講じるべきかをデータに基づいて判断できるようになるのです。
このサービス連携は、担い手の減少や、農地の大規模化が進む日本の農業において、ICT(情報通信技術)を活用したスマート農業の普及を加速させる重要な一歩だと考えられます。生産性の向上は喫緊の課題であり、ドローンとデータ解析の力を融合させることで、従来の経験や勘に頼る農業から、より科学的で効率的な農業への転換を後押しするでしょう。私は、このような革新的な技術の活用こそが、未来の農業を支える鍵になると強く信じています。
また、このニュースは、地方自治体においてもスマート農業への関心が高まっていることを示しています。例えば、新潟市では、本州初となるドローンを使った農地の作付け状況を確認する取り組みをすでに開始しているとのことです。広域での農地管理が求められる中、ドローンを活用した技術は、単なる効率化だけでなく、地域全体の農業の活性化にも貢献する可能性を秘めていると言えるでしょう。この連携サービスが、全国の農業現場に大きな反響を呼び、生産性の最大化に繋がることを期待しています。
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