セブン&アイ・ホールディングスが、グループ内の大きな組織再編を発表しました。ショッピングセンターの開発や運営を専門に行う子会社「セブン&アイ・クリエイトリンク」を、総合スーパーを展開するイトーヨーカ堂の傘下に収めることが決定したのです。この大胆なテコ入れの背景には、昨今の厳しい流通業界の荒波が影響しています。
具体的なスケジュールとしては、2020年03月01日を目安に手続きが進められる予定です。セブン&アイ・ホールディングスが保有する株式のうち、実に51.0%をイトーヨーカ堂が買い取ります。これにより、これまで以上に両社の意思決定がスムーズになり、二人三脚での迅速な店舗展開が可能になるでしょう。
今回のキープレイヤーであるセブン&アイ・クリエイトリンクは、人気商業施設である「アリオ」などを手掛けるプロ集団です。専門的な街づくりやテナント誘致のノウハウを持っています。これまでイトーヨーカ堂単体では難しかった、魅力的な複合施設のプロデュースを内側から支える存在になることは間違いありません。
このニュースに対し、SNS上では「アリオのノウハウでヨーカドーがどう変わるか楽しみ」「お買い物スポットがもっと便利になりそう」といった期待の声が寄せられています。一方で、お馴染みの店舗の行く末を心配するファンの声もあり、多くの消費者がこの動向に熱い視線を注いでいる状況です。
苦境が続く総合スーパー!赤字脱却へ向けたスピード改革
イトーヨーカ堂が属する「総合スーパー」という業態は、現在の流通業界において非常に苦しい戦いを強いられています。食品から衣料品、日用品まで何でも揃うのが強みでしたが、専門店やネット通販の台頭によって、その役割が薄れつつあるのが現状と言えます。
実際に2020年01月15日に発表された2019年03月から2019年11月期までの業績によると、営業損失は8億円の赤字を記録しました。前年同期の2億円の赤字からさらに損失が拡大しており、既存店の売上高も前年と比べて0.9%減少するなど、衣料品や住居関連の売り上げが大きく足を引っ張っています。
だからこそ、今回の組織再編による「店舗のショッピングセンター化」の加速は不可欠なのです。従来の自社売り場中心の構造から、魅力的な専門店を多数誘致する複合施設へ脱皮を図る戦略に舵を切りました。この変革が成功すれば、再び地域の笑顔が集まる場所として輝きを取り戻すはずです。
個人的な見解として、この選択は非常に合理的であり、かつ遅すぎたとも言える崖っぷちの決断だと感じます。画一的なスーパーの時代が終わりを迎える中で、アリオのようなエンターテインメント性を持った空間への刷新は、消費者を呼び戻す大きな起爆剤になるでしょう。今後の劇的な復活劇に期待が膨らみます。
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