日本の海の安全を守る新たな防衛の切り札が、ついにその姿を現しました。三井E&S造船は2020年1月15日、岡山県玉野市にある玉野艦船工場において、防衛省向けに建造を進めている最先端の音響測定艦の進水式を華やかに執り行いました。
式典には関係者をはじめ、多くの一般市民など約650人が集まり、新造艦の門出を熱気とともに見守っています。SNS上でも「日本の防衛力がさらに強化される」「双胴船の独特なフォルムが格好いい」といった興奮気味の声が多数寄せられ、大きな反響を呼んでいる状況です。
瀬戸内海の安芸灘に由来して「あき」と名付けられたこの新型艦は、海のなかを潜む潜水艦などが発する微かな音の情報を集める、極めて重要な任務を担います。その要となるのが、船体に搭載された非常に優れた性能を持つ聴音装置の一式です。
さらに特筆すべきは、荒れた海の上でも安定して任務を遂行できるように採用された「半没水型双胴船型(SWATH船型)」という非常にユニークな船体構造でしょう。これは水面に接する部分を極限まで小さくし、波の影響を最小限に抑える高度な技術です。
建造費用に226億円を投じたこの「あき」は、今後さらに様々な装備の取り付けや最終的な調整が進められます。すべての工程を無事に終えたのち、2021年3月に防衛省へ正式に引き渡されるスケジュールとなっています。
近隣諸国の潜水艦の活動が活発化する昨今、目に見えない海中の脅威をいち早く察知する音響測定艦の役割は、日本の安全保障において死活問題です。これほど高度な技術を凝縮した艦艇が国内で誕生したことは、非常に心強く誇らしいことだと私は確信しています。
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