IoT端末の寿命が1.7倍に!トレックスが開発した画期的な超低消費電力・電源IC「XC9276」の魅力と未来

あらゆるモノがインターネットにつながる便利な時代を迎え、私たちの生活は劇的に変化しています。そんな中で、半導体の設計開発を手がけるトレックス・セミコンダクターが、IoT端末の未来を大きく変える革新的な電源IC(集積回路)「XC9276」シリーズを開発し、2020年1月17日より量産を開始することになりました。この製品は、機器のバッテリー寿命を飛躍的に延ばす技術として、今まさに業界内外から熱い視線を浴びています。

電源ICとは、スマートフォンやスマート家電といった電子機器の内部で、バッテリーからの電力を最適な電圧にコントロールして各部品へ供給する、いわば「心臓部」のような重要な半導体パーツです。今回の新製品がこれほど注目されている理由は、出力する電圧を状況に応じて2段階で柔軟に切り替えられる機能を搭載している点にあります。この画期的なシステムにより、特定の条件下では機器の電池寿命を従来製品の約1.7倍にまで引き延ばすことが可能になりました。

SNS上でもこの発表は瞬く間に話題となり、「充電の手間が減るのは本当にありがたい」「スマートウォッチやセンサーの利便性が一気に高まりそう」といった期待の声が続々と寄せられています。多くのIoT端末は、常にフル稼働しているわけではなく、一定の間隔を空けてデータを送信したり休止したりを繰り返す特性を持っています。機器を制御する超小型のコンピューターである「マイコン」の動きに合わせて、賢く電圧を変化させることが、究極の省エネへとつながるのです。

さらに、この新製品は驚異的な小型化にも成功しています。電圧を安定させるために必要なコイルなどの周辺部品を含めたトータルの設置面積が、これまでの製品と比べて4割も削減されました。これにより、機器本体のさらなる薄型化や軽量化が実現するでしょう。サンプル価格は1個あたり税抜き300円に抑えられており、同社は年間500万個の量産出荷を目標に掲げています。手軽に導入できる価格帯なのも、普及を後押しする大きな要因になりそうです。

インターネットを介した技術が社会に浸透する一方で、端末のバッテリー持ちは常に大きな課題でした。今回のトレックス・セミコンダクターによる挑戦は、まさにその弱点を克服する素晴らしいブレイクスルーだと私は確信しています。これほど環境に優しく効率的な部品が普及すれば、私たちの暮らしを支えるスマートデバイスはさらに身近で頼もしい存在へと進化していくでしょう。日本の半導体技術が魅せる輝かしい一歩から、今後も目が離せません。

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