卓球界に大きな衝撃が走りました。2020年01月18日に開催された全日本卓球選手権大会において、3大会ぶりとなる頂点を目指していた平野美宇選手が、なんと5回戦で姿を消す波乱があったのです。2年連続で同じステージでの敗退となり、会場は一時騒然とした空気に包まれました。誰もが予想しなかったこの展開に、多くのファンが息をのんだことでしょう。
平野選手の行く手を阻んだのは、初対戦となった高校生の出沢杏佳選手です。出沢選手はラケットの両面に変化球を繰り出しやすい性質の異なるラバーを貼る「異質型(いしつがた)」と呼ばれる、世界でも極めて珍しいプレースタイルを武器にしています。これは一般的なラバーとは異なり、打球の回転や軌道が不規則になるため、対戦相手にとっては極めて予測が難しい戦術と言えます。
持ち前である両ハンドからの超高速ドライブで主導権を握りたかった平野選手ですが、想像を超える変幻自在な打球に終始苦しめられました。試合後の彼女は、自身の打つタイミングを崩されてしまったと静かに語っています。対応力の高さに定評がある平野選手をもってしても、未知の軌道を描くボールを最後まで修正しきれなかった点に、現代卓球の奥深さと難しさを痛感させられます。
SNS上では、この劇的な結末に対して「嘘だろ、平野が負けるなんて信じられない」といった驚愕の声が次々と上がりました。その一方で、独特な戦術で見事に金星を挙げた出沢選手を「まさにニューヒロインの誕生だ」と称賛するコメントも溢れています。実力者が集う全日本選手権だからこそ、こうした新星の台頭による下克上ドラマが生まれ、多くの観客の心を熱く揺さぶるのかもしれません。
筆者としては、今回の敗戦は平野選手にとって決して無駄な経験ではないと考えます。卓球の戦術は日々進化しており、トップに君臨し続けるためには常に新しいプレースタイルへの適応が求められるからです。彼女自身も2020年01月下旬から開幕するワールドツアーを見据え、さらに進化を遂げなければ生き残れないと、自分を奮い立たせるように力強く前を向いていました。
挫折を知った女王は、ここからさらに強くなってコートに戻ってくるに違いありません。今回の手痛い敗戦を糧にして、世界の舞台で再び輝きを放つ平野美宇選手の逆襲ストーリーに、今後も目が離せませんね。
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