アサカ理研が赤字転落へ。米中貿易摩擦と台風19号のダブルパンチで揺れる業績見通しと、今後の復旧に向けた光明

貴金属のリサイクルや環境関連事業で知られるアサカ理研が、2020年9月期の業績見通しを下方修正し、最終損益が4900万円の赤字に転落する見込みだと発表しました。前年の同時期には8100万円の黒字を確保していた同社だけに、今回のニュースは市場や投資家の間でも大きな驚きをもって受け止められています。

ネット上のSNSなどでは、「災害の影響がこれほど大きいとは」「技術力がある企業なので、ここからの巻き返しに期待したい」といった、同情や将来へのエールを込めた声が数多く寄せられているのが印象的です。

スポンサーリンク

世界情勢の荒波と自然災害のダブルパンチ

業績が低迷した主な原因は、主力である電子部品やデバイス向け事業の不調にあります。これは世界中を揺るがしている「米中貿易摩擦」、つまりアメリカと中国が互いに関税を掛け合うことで生じた経済的な冷え込みが深く関係しているのです。

さらに追い打ちをかけたのが、2019年10月12日に日本を襲った台風19号による記録的な大雨でした。これにより福島県郡山市に位置する同社の富久山工場が冠水被害に遭い、操業停止を余儀なくされる事態へと陥ってしまったのです。

2020年4月の操業再開と保険金によるカバーが希望の光

工場などの「操業停止」とは、生産ラインが完全にストップして製品を作れなくなる状態を指し、企業にとっては大きな機会損失を意味します。しかし、同社は2020年4月中の操業再開を目指して懸命に復旧を進めているところです。

建物や設備への被害額は6億円を超える見通しですが、幸いにもほぼ同額の保険金が支払われる見込みとなっています。この資金的なサポートは、同社にとって不幸中の幸いであり、再起に向けた強力な足がかりになるのではないでしょうか。

編集部がみるアサカ理研のこれから

今回の赤字転落はショッキングな話題ですが、その要因の多くは一時的な災害や外部の政情によるものだと私は考えています。環境ビジネスや資源リサイクルの重要性は世界的に見ても今後さらに高まっていくはずです。

厳しい局面だからこそ、富久山工場が予定通りに復旧を果たした後の、同社の底力に注目したいところです。一時的なマイナスに一喜一憂せず、中長期的な視点で同社の技術力と回復プロセスを見守っていくことが、これからの市場には求められているでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました