日本の優れた技術が、アジアの福祉を大きく変えようとしています。栃木県さくら市に拠点を置き、高度な板金加工を手がける「シンテックス」が製造する高齢者・障害者向けの階段昇降機が、今まさに世界から熱い視線を集めているのです。この素晴らしい移動サポート技術を自国へ導入するため、ベトナム政府の担当者たちが2020年01月06日から2020年01月08日にかけて栃木県を訪れ、精力的な現地視察を行いました。
シンテックスは、発展途上国への開発援助を行う国際協力機構(JICA)の手厚いバックアップを受け、2019年06月から2020年10月までの予定で、ベトナムにおける事業化調査を進めています。すでに現地のハノイ駅やハノイ整形リハビリ病院には実際の装置が設置されており、社会的なニーズの調査が着実に進められてきました。日本の町工場が培ったものづくりの精神が、海を越えてベトナムのインフラ基盤を支えようとしている事実に、胸が熱くなります。
SNS上でも今回の視察は大きな話題を呼んでおり、「日本のバリアフリー技術が海外で認められるのは誇らしい」「階段昇降機はこれからの超高齢化社会に世界中で必要とされるはず」といった、技術力を称賛する声が数多く寄せられました。単なる機械の輸出にとどまらず、誰もが住みやすい社会を作るという日本の福祉マインドそのものが、現地の人々の心に深く響いている様子がネットの反響からもリアルに伝わってきます。
今回の訪問では、栃木県が推進する福祉政策への理解を深めることも目的の一つとされました。2020年01月08日には、宇都宮市にある栃木県庁昭和館を訪れ、実際に設置されている段差解消機を体験しています。この段差解消機とは、車いすに乗ったままの状態で、数段の階段や床の段差を安全に上下へと昇降させるための福祉機器のことです。エレベーターを設置できない狭い場所でも活躍する画期的なシステムとして、注目を集めています。
視察に参加したハノイ整形リハビリ病院のグエン・バン・フン副院長は、実際に試乗を終えたあと、段差解消機が障害を持つ人々のお出かけを支える極めて重要な道具であると語りました。さらに、ベトナムの地でも大いに貢献してくれるだろうという、確かな手応えと期待感を笑顔で示してくれたのが印象的です。移動の自由を保障することは、人間の尊厳を守る第一歩であり、この技術が現地へ普及することの意義は極めて大きいと確信します。
技術大国である日本が果たすべき国際貢献の形が、まさにこの視察に凝縮されていると言えるでしょう。シンテックスの階段昇降機は、ベトナムの高齢者や障害を抱える人々のライフラインとなり、現地の生活の質を劇的に向上させる可能性を秘めています。地方の企業が持つ底力が、国境を越えて豊かな未来を創造していくプロセスから、今後も目が離せません。一体どのように現地へ定着していくのか、これからの展開に大きな期待が膨らみます。
コメント