岡山の老舗百貨店「天満屋」が、時代の波を捉えた新たな挑戦に乗り出します。2020年1月17日より、各店に開設されるバレンタイン特設会場において、人気のスマートフォン決済サービス「PayPay(ペイペイ)」と「d払い」を順次導入することが決定しました。これまで敷居が高い印象のあった百貨店ですが、スマホを駆使する若い世代の新規顧客を呼び込む狙いがあります。ネット上では「デパ地下のチョコ巡りがスムーズになって嬉しい」「財布を出さずに買えるのは大歓迎」といった喜びの声が早くも上がっています。
今回のシステムには、NTT西日本が提供する「フレッツ・スマートペイ」が起用されました。これは、店頭の端末でQRコードやバーコードを読み取るだけで、利用者がどの決済手段を使っているかを自動的に判別してくれる非常に便利な仕組みです。QRコード決済とは、スマホ画面に表示された格子状のコードを読み取ることで、銀行口座やクレジットカードから即座に代金が引き落とされる仕組みを指します。この先進的なマルチ決済端末が、広島アルパーク店を除く岡山、広島、鳥取の3県6店舗の会場へ、合計で約70台も配備される予定です。
実は、天満屋は2018年6月27日から中国の主要決済である「アリペイ」や「ウィーチャットペイ」をいち早く取り入れており、インバウンド対応にも積極的でした。直近のデータによると、クレジットカードを含めたキャッシュレス決済の割合は、すでに売上全体の45%に達しているそうです。利便性の向上はもちろんですが、データをオンラインで瞬時に処理できるため、商品の返品や返金対応にかかる現場の業務負担が劇的に軽減されるという裏方のメリットも見逃せません。
伝統を重んじる百貨店が、こうして最先端のIT技術を貪欲に取り入れる姿勢は非常に素晴らしいと感じます。今後は国内の他社ブランドへの対応や、全フロアへの導入も視野に検討が進められる見込みです。お財布を気にせずスマートに買い物ができる環境が整えば、百貨店は若者にとってさらに身近で魅力的な場所へと生まれ変わるに違いありません。天満屋のこの大胆な一歩が、地方の商業施設におけるデジタル化を大きく加速させる起爆剤となることを期待しています。
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