久光製薬が大幅増益!パーキンソン病の貼り薬がもたらす医療の未来と業績好調の理由

製薬大手の久光製薬が2020年1月10日に発表した2019年3〜11月期の連結決算は、純利益が前年の同じ時期に比べて16%増の154億円に達しました。売上高が減少する中でこれほど大きな利益を確保できた背景には、画期的な新薬の登場が深く関係しています。

その原動力となったのが、体がスムーズに動かなくなる神経の病気「パーキンソン病」に対応した新しい貼り薬の国内承認です。この病気は脳内の物質が減少することで手足の震えなどが起きる難病ですが、久光製薬が得意とする「経皮吸収技術(皮膚から薬を吸収させる技術)」によって治療の選択肢が広がりました。

今回の好決算は、この新薬の販売を担う協和キリンから得られた一時的な収入が大きく貢献しています。このような開発や承認に伴うマイルストーン収入は、製造コストがかからないためそのまま利益に直結し、会社の収益力を一気に押し上げる強みを持っています。

SNS上でも「飲むのが大変な患者さんにとって、貼るだけの薬は本当にありがたい」「久光の技術力が医療現場を支えている」といった、技術への称賛や期待の声が数多く寄せられていました。一方で、長年主力だった医療用消炎鎮痛剤「モーラステープ」の売上高は1割減となっており、時代の変化を感じさせます。

筆者は、これまでの湿布薬というイメージを覆し、難病治療の領域へ挑戦する同社の姿勢を高く評価しています。少子高齢化が進む現代において、患者の生活の質を高める革新的な貼り薬の需要は今後もさらに高まっていくでしょう。

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