日本を代表するメガバンクである三菱UFJ銀行において、2020年1月10日を皮切りに、春にかけての大規模な組織改編と拠点長の人事異動が順次実施されることが明らかになりました。今回の人事は、都心部の主要エリアから地方の重要拠点にいたるまで非常に広範囲に及んでいます。SNS上では「自分の行きつけの支店長が変わるかも」「女性の支店長登用がさらに進んでいる印象を受ける」といった、身近な銀行の変化に対する高い関心の声が数多く寄せられている状況です。
特に注目したいのは、2020年1月10日付で発令された主要都市における新支店長の就任です。東京のトレンド発信地である渋谷支店長には中野晶氏が就任するほか、広尾支店長には綾部亜沙美氏、そして大阪の都島支店長には藤原亜希子氏がそれぞれ配属されます。このように、最前線の営業拠点に多様なバックグラウンドを持つ人材が配置されることは、多様な顧客ニーズへ柔軟に対応するための、同行の強い意志の表れであると感じられます。
さらに、今回の人事において見逃せないのが「兼務」という形態の多さです。例えば、宝子山真史氏は青山支店長に加え、表参道支店長と原宿支店長を同時に兼任することになりました。このように一人の支店長が近隣の複数店舗を統括する仕組みは、銀行業界で「店舗内店舗」や「近隣店舗の一体運営」と呼ばれる手法に繋がるものです。これは物理的な窓口やバックオフィス業務を効率化しながら、地域全体の顧客基盤を維持する経営戦略だと言えます。
この動きはさらに加速し、2020年3月には本格的な店舗の共同運営や統合が進められる予定です。3月2日には本山支店長が覚王山支店を、香里支店長が寝屋川支店を兼務します。続く3月9日には東松原支店長が永福町支店と永福町駅前支店を兼ね、3月16日には祐天寺支店長が中目黒支店および中目黒駅前支店を兼務する形へ移行します。そして3月23日には、富田林支店長が藤井寺支店長を兼務する計画となっています。
ネット上では「実質的な店舗の統合が進んで不便にならないか心配」という声もありますが、これは決して後ろ向きな縮小ではありません。デジタル技術の発展に伴い、スマートフォンのアプリやネットバンキングで大半の手続きが完結する現代において、リアルな店舗の役割は見直されています。限られた人的リソースを資産運用などの高度な相談業務へ集中させるための、時代に即した前向きなイノベーションであると私は評価しています。
また、今回の人事では「三菱UFJフィナンシャルパートナーズ」への出向を兼ねる池袋法人営業支店長の田中秀之氏や、大井法人営業支店長の内山福生氏の配置も発表されました。これは銀行の枠組みを超え、グループ全体で法人顧客に対して質の高い総合金融サービスを提供する体制の強化を意味しています。変化を恐れず進化を続けるメガバンクの新たな挑戦が、私たちの生活や地域経済にどのような好影響をもたらすのか、今後の展開に大きな期待が膨らみます。
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