2019年5月29日、福岡県北九州市で、極めて悪質な児童虐待事件が発生しました。福岡県警小倉南署は、自宅で3人の子どもにペット用スタンガンを押し当てて負傷させたなどとして、北九州市小倉南区に住む無職の父親、後藤孝宏容疑者(45歳)を暴行と傷害の容疑で逮捕したのです。容疑者は警察の調べに対し、「しつけのためにスタンガンを使った」と供述しているといいます。この供述は、「しつけ」という名のもとに行われる暴力が、いかに本質からかけ離れたものであるかを改めて示すものでしょう。
逮捕容疑となったのは、2019年2月下旬、自宅において、当時17歳の専門学校生の長女、13歳の中学生の次女、そして11歳の小学生の長男の腕や手にスタンガンを押し付けた暴行容疑です。特に長男は、この行為により全治8日間のやけどを負うという傷害を負いました。警察は、後藤容疑者が日常的に虐待を繰り返していた疑いがあるとみて、その詳しい経緯について捜査を進めています。
この事件が明るみに出たのは、2019年2月に長女が専門学校の教員に相談したことがきっかけでした。学校から連絡を受けた児童相談所が事態を把握し、その後、警察に通報したという流れです。現在、子どもたちは後藤容疑者とは別の場所に保護されており、一刻も早い安全確保が図られたことは幸いでしょう。問題のスタンガンは、犬などのペットのしつけ用とされている、首輪の形状をしたものでした。
SNS上では、この事件の残忍な内容に対し、「ペット用の道具を人間に使うなんて信じられない」「しつけと虐待を履き違えるな」といった、強い憤りと非難の声が溢れました。また、「子どもたちはどれほど怖かっただろうか」「児相と学校の連携が機能して良かった」といった、被害を受けた子どもたちへの同情と、早期の保護への評価も多く見られました。
私自身の意見としましては、「しつけ」という言葉を悪用して子どもに暴力を振るう行為は、断じて許されるものではありません。ましてや、スタンガンという道具を用いて身体的苦痛を与えることは、肉体的・精神的なトラウマを深く刻み込む、明確な児童虐待です。この事件は、家庭内における「しつけ」の範囲が曖昧になりがちな現代において、何が暴力であり、何が健全な育児なのかという社会的な議論を改めて深める必要性を示していると言えるでしょう。子どもたちの健全な成長のためにも、社会全体でこの問題に目を向け続けることが求められます。
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