サステナブルな輝き!合成ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)が日本の宝飾市場を変える?新興ブランドが続々と参入する理由

今、ジュエリーの世界に新しい風が吹いています。炭素を使って科学的に作り出す「合成ダイヤモンド」を取り扱うブランドが、日本国内でも少しずつ増加しているのです。

合成ダイヤモンドとは、天然の鉱物ではなく、最先端のテクノロジーによって人工的に結晶化させた炭素の塊を指します。見た目や輝きは天然のものと全く見分けがつかないにもかかわらず、地球を傷つけない環境配慮型の選択肢として、海外を中心に大きな注目を集めてきました。

SNS上でも「同じ輝きなら、環境に優しくてお財布にも嬉しい人工ダイヤを選びたい」「1カラットが半額近くで手に入るのは魅力的すぎる」といったポジティブな声が数多く上がっています。

2020年1月中旬に東京国際展示場で開催されたジュエリーの見本市「国際宝飾展」では、海外のバイヤーがブースにひしめき合い、関連セミナーが満席になるほどの熱気に包まれました。大粒の石も技術の進歩で増えており、その勢いは本物だと言えるでしょう。

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日本の宝飾大手が参入を見送る背景と新興勢力の商機

これほど世界で盛り上がりを見せている一方で、日本の大手宝飾企業はまだ導入に慎重な姿勢を崩していません。手頃な人工ダイヤが普及することで、これまで築き上げてきた天然ダイヤモンドのブランド価値や価格帯が崩れてしまうのではないか、と危惧しているためです。

しかし、この現状をチャンスと捉えた新興企業やスタートアップが、次々とこの新しい市場へ名乗りを上げています。日本の宝飾品市場は全盛期の3分の1にまで縮小しているからこそ、彼らは新たな起爆剤として合成ダイヤモンドに強い期待を寄せているのです。

私たちは、既存の価値観に縛られず、消費者が自分のスタイルや倫理観に合わせてジュエリーを選べる時代が来ていると感じます。手届きやすい価格で美しい輝きを楽しめる選択肢が増えることは、市場全体の活性化だけでなく、若者のジュエリー離れを食い止める素晴らしい一歩になるはずです。

続々と登場する専門ブランドと革新的な販売スタイル

象徴的な動きとして、宝飾品販売を手掛けるスタートアップの「PRMAL(プライマル)」が挙げられます。同社は2020年2月1日に専用サイトを開設し、中間業者を挟まずに工場から直接消費者に届ける「D2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)」というビジネスモデルに参入しました。

D2Cとは、自社で企画・製造した商品を流通業者を通さずに自前のネット通販などで直接販売する仕組みのことです。これにより、一般的な合成ダイヤモンドの商品よりもさらに半額程度という、驚きの低価格を実現しています。

また、実店舗の展開も加速しています。老舗宝飾店の今与は2019年10月に専門路面店「シンカ」を銀座にオープンさせ、宝飾販売のK.C.Dも2019年11月に表参道へ旗艦店を出店しました。さらに卸売業者も供給網を急ピッチで整えています。

こうしたリアルな接点が増えることで、これまで馴染みの薄かった日本の消費者にも、その確かな品質と美しさがリアルに伝わっていくことでしょう。日本のジュエリー界に訪れた新しいパラダイムシフトから、今後も目が離せません。

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