圧倒的な歌唱力で知られる歌手の島津亜矢さんが、新曲『凜(りん)』を発表されました。島津さんは、2018年のNHK『紅白歌合戦』で披露した中島みゆきさんの『時代』をはじめ、近年はポップスのカバー曲を歌い上げることで、その群を抜いた歌唱力が改めて幅広い層に評価されています。しかし、島津さん自身は、「本来は新曲のようなスケールの大きい王道の演歌こそ私の本領です。気持ち良く歌わせてもらっています」と語り、演歌歌手としての強い矜持を示されました。
島津さんは、幼少期から北島三郎さんに心酔しており、「北島さんのような力強い演歌以外は歌いたくないと思っていた時期もありました」と、演歌への一途な思いを明かされています。近年、そのポップス・カバーが大きな人気を集め、井上陽水さんやチャカ・カーンさんといった幅広いジャンルの楽曲を収録したアルバム『SINGER 5』は、2018年の日本レコード大賞企画賞を受賞するなど、高い評価を得ています。
このカバーシリーズの成功は、島津さんのファン層にも大きな変化をもたらしました。「若い方が大勢コンサートに来てくれるようになりました」と島津さんが語るように、ポップスを入り口として、これまで演歌に馴染みのなかった若年層のファンが会場に足を運ぶようになっています。島津さんは「ポップスを入り口に、演歌の良さを知ってもらえたら」と、この現象を歓迎し、演歌文化の裾野を広げる役割も担っているようです。また、同年秋には、カバーの第6作となる『SINGER 6』のリリースも予定されているとのことです。
SNS上では、島津さんの新曲『凜』に対して、「やっぱり島津さんの王道演歌は最高だ」「カバーもいいけど、本領発揮の演歌は鳥肌が立つ」といった、演歌歌手としての実力を再評価するコメントが多く寄せられました。同時に、「SINGERシリーズからファンになった。演歌も聴き始めた」といった、新規ファンからの声も目立っており、ポップス・カバーが果たした役割の大きさが伺えます。
私自身の意見としましては、島津亜矢さんの活動は、日本の音楽界における**「ジャンル間の壁」を軽やかに乗り越え、「歌唱力」という普遍的な価値**が世代やジャンルを超えて人々に響くことを証明していると感じます。ポップスで新しいファンを獲得し、その人たちを本領である王道演歌へと誘うという、その戦略は、伝統文化を次世代に繋ぐための、最も効果的な方法の一つであると言えるでしょう。新曲『凜』での力強い歌声は、演歌というジャンルが持つスケールの大きさと深さを、改めて私たちに教えてくれています。
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