関西の経済や文化の中心地である大阪が、いま世界中の旅人から熱い視線を集めています。大阪観光局が発表した最新の統計によると、2019年1月1日から2019年9月30日までの期間にこの地を訪れた外国人観光客の数は、前年の同じ時期と比べて11%も増加しました。その総数はなんと940万9000人に達しており、街の至る所で異国情緒あふれる賑わいが見られます。
SNS上でも「道頓堀や心斎橋がかつてないほど国際色豊かになっている」「美味しい大阪グルメを求めて行列を作る外国人が増えた」といった驚きと歓迎の投稿が相次いでいました。
今回の躍進を力強く牽引したのは、何と言っても中国からの旅行者です。中国からのインバウンド(訪日外国人旅行)は前年同期と比べて27%という驚異的な伸び率を記録し、436万6000人という圧倒的なボリュームに達しました。現在は日韓関係の冷え込みの影響により、これまで大阪観光の主軸だった韓国からの観光客が大きく減少するという厳しい局面に立たされています。しかし、それを補って余りある中国市場の爆発的なエネルギーが、大阪の街を救った形と言えるでしょう。
同局のトップを務める溝畑宏理事長は記者会見の席で、2019年12月31日までの年間見通しについて「1200万人を超えることは確実である」と力強く宣言しました。これは2018年に記録した1141万6000人という実績を塗り替え、過去最高の金字塔を打ち立てることを意味します。
筆者はこの現象について、大阪が持つ独自の「食文化」や「親しみやすい都市の魅力」が、アジア圏の観光客に深く刺さっている結果だと考えています。単なる一時的なブームに終わらせないためにも、特定の国に依存しすぎないリスク分散や、リピーターを飽きさせない新しい観光資源の発掘が今後はさらに重要になってくるはずです。
コメント