2020年1月18日、シンガポールのセントーサゴルフクラブで開催されている「SMBCシンガポールオープン」にて、大槻智春選手が素晴らしい戦いを見せています。過去2年間、この地では予選落ちという悔しい結果に終わっていた大槻選手。開幕前には「相性は良くないはずだから、神頼みでなんとか乗り切りたい」と謙虚に語っていましたが、その願いが天に届いたのか、見事なプレーで予選突破を果たしました。
今大会は雷雨による中断が相次ぎ、連日のサスペンデッド(日没順延)という過酷な状況が続いています。しかし、そんな中でも大槻選手は初日に69、2日目には67をマーク。連日の60台という見事なスコアを叩き出し、まさに「三度目の正直」を自らの力で証明したのです。特に2日目の6番で8メートル、8番で9メートルという長い距離のバーディーパットを決めた勝負強さには、多くのゴルフファンがSNS上で「大槻選手のパッティングが冴え渡っている」「これまでの悔しさを晴らす見事なプレーだ」と大きな賞賛を送っています。
環境適応と世界レベルの経験がもたらした進化
今回、大槻選手が過去2年と違う戦いを見せられた最大の要因として挙げているのが、直前に開催された香港オープンへの参戦です。冬の日本からいきなり酷暑のシンガポールへ来るのではなく、香港での試合を経ていたことで、体がしっかりと暑さに順応できていたのでしょう。海外ツアーならではの過酷な環境に、体と心の両面で「暖機運転」ができていたことが、好成績に直結したと言えるのではないでしょうか。
さらに、前週の香港オープンでは、全英オープン覇者のシェーン・ローリー選手や、米ツアー屈指の飛ばし屋であるトニー・フィナウ選手と同組でプレーするという貴重な経験も積んでいます。世界のトッププロたちがわずか1つでも順位を上げようと必死に戦うその迫力を肌で感じたことが、大槻選手の精神面を大きく成長させたはずです。こうした経験こそが、彼をさらなる高みへと押し上げているのでしょう。
目指すは世界、欧州ツアーへの挑戦を胸に
大槻選手は昨年5月の関西オープンでツアー初優勝を飾りました。また、10月に行われたZOZOチャンピオンシップでは、米ツアーの猛者たちによる規格外の飛距離を目の当たりにし、圧倒される経験もしています。しかし、彼はそこで挫折するのではなく、むしろ海外への意識をより一層強めています。特に、自身のプレースタイルを考慮し、欧州ツアーへの参戦を目指すという決意を固めている点は非常に興味深いと感じます。
欧州ツアーは、日本人選手にとっても戦略次第で十分に通用する可能性があるフィールドです。今秋に予定されている欧州ツアーの予選会に向け、彼がどのような準備を進めていくのか、今から期待が高まります。本大会には「全英オープン」への出場資格が4つ用意されていますが、まずは目の前の試合に集中し、上位入賞を目指すと語る大槻選手の姿勢は非常に冷静かつ頼もしいものです。私たちも、さらなる飛躍を遂げようとする彼の挑戦を、これからも熱く応援し続けていきたいですね。
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