【2020年最新】香港オーシャンパークが1500億円規模の大改装へ!デモと新型肺炎の逆境から復活なるか

香港を代表する老舗テーマパークである「香港海洋公園(オーシャンパーク)」が、存続をかけた大規模なリニューアル計画を発表しました。香港政府からの巨額の支援を受け、かつての輝きを取り戻すための壮大なプロジェクトが動き出そうとしています。

今回の計画では、なんと総額106億香港ドル(日本円にして約1500億円)という途方もない資金が投入される予定となっています。この潤沢な予算を使って、園内に20を超える斬新なアトラクションを新設するという、非常に強気な姿勢がうかがえるでしょう。

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なぜ今、巨額の設備投資が必要なのか?

1977年に開業したこの施設は、水族館や動物園を併設する公営テーマパークとして長年愛されてきました。2014年06月期には入場者数が760万人を突破し、あの香港ディズニーランドをも凌ぐほどの絶大な人気を誇っていたのです。

しかし近年は、園内設備の老朽化に加えて、中国広東省の「長隆海洋王国」など近隣に誕生した巨大施設との競争激化に苦しんでいました。その結果、2019年06月期の入場者数は570万人規模にまで大きく落ち込んでしまったと報告されています。

さらに追い打ちをかけたのが、2019年06月に勃発した大規模な抗議デモの連鎖です。政情不安から観光客が激減し、2019年07月から12月までの半年間だけで来場者数は前年比3割以上も減少する事態に直面したというわけです。

新型肺炎の流行と立ちはだかる経営危機

そこに突如として襲いかかったのが、現在世界中で猛威を振るい始めている新型コロナウイルスによる肺炎の流行です。本来であれば旧正月(春節)で最も賑わうはずの時期ですが、感染拡大を防ぐため2020年01月26日からの臨時休園を余儀なくされました。

香港政府が中国本土からの個人旅行客の新規受け入れをストップしたこともあり、2020年06月期の入場客は前年比40%減の約330万人にとどまるという非常に厳しい見通しです。まさに泣きっ面に蜂といった状況と言えるでしょう。

本業の営業活動によって生み出された現金の流れを示す指標である「営業キャッシュフロー」も、これで5期連続の赤字に沈むことになります。政府からの貸付金返済を延期せざるを得ないほど、手元の資金繰りに苦しんでいます。

生まれ変わるオーシャンパークの未来像と考察

この絶体絶命のピンチを脱却すべく、古くなったジェットコースターなどを大胆に撤去し、園内を7つの新エリアへと再編する大手術が行われます。動物愛護の観点から議論の的となっていたイルカショーも廃止し、自然保護をテーマにした展示を拡充する方針に転換しました。

SNS上でも、「時代の流れに合わせたイルカショーの廃止は英断だと思う」「子どもの頃の思い出が詰まった場所だから、コロナに負けず絶対に残ってほしい」といった、変革を歓迎しつつ応援する温かい声が次々と投稿されているようです。

新しい施設は、2023年から2027年にかけて順番にオープンしていく予定となっています。香港政府は、この起死回生のリニューアルによって、2028年06月期には入場者数を再び750万人レベルまで回復させるという野心的な目標を描いています。

インターネットメディアの編集者として個人的な見解を述べさせていただくと、単なる絶叫マシンの更新ではなく、自然保護や環境教育へシフトした点は非常に現代的で高く評価できると感じます。持続可能性を重視する今の旅行者のニーズにしっかりと寄り添っているからです。

とはいえ、抗議活動の長期化や収束の兆しが見えない新型肺炎といった外部要因の壁は、あまりにも高く険しいと言わざるを得ません。どんなに魅力的なハード面を整えても、人々が安心して旅行できる安全な社会環境が取り戻せなければ、1500億円の投資も砂上の楼閣となってしまう危険性があります。

2000年代の経営危機を見事に乗り越えた底力を持つオーシャンパークですが、今回直面している三重苦(デモ・疫病・老朽化)は過去最大の試練です。このアジア屈指のテーマパークが、再び世界中の笑顔で溢れる日が来ることを心から願ってやみません。

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