群馬銀行が2020年2月4日に発表いたしました、2019年4月から12月期の連結決算は、多くの投資家や地元経済界にとって注目の的となりました。厳しい金融環境の中にあっても、本業のもうけを示す単体の「実質業務純益」が前年同期比11%増の235億円という力強い結果を叩き出したからです。これは非常に素晴らしい成果だと言えるでしょう。
実質業務純益増の背景と立ちはだかる課題
ここで「実質業務純益」という言葉について少し解説いたします。これは銀行の本来の営業活動から生み出された利益を指し、一般企業の「営業利益」に相当する重要な指標です。今回の増益は、投資信託の解約益こそ減少したものの、前年同期に足を引っ張っていた国債の売却損が解消されたことが大きく貢献しています。着実な経営の立て直しが数字に表れました。
一方で、純利益に目を向けますと、こちらは5%減の219億円という結果に着地いたしました。この減少の背景には、資金利益の落ち込みに加えて、「役務取引等利益」などの減少が影響していると考えられます。役務取引等利益とは、振込手数料や投資信託の販売手数料など、銀行が提供する各種サービスによって得られる手数料収入のことです。マイナス金利の影響が色濃く出ている部分かもしれません。
地域密着の強化と上方修正への期待
しかしながら、地域経済を支える根幹である貸し出し状況は非常に堅調です。中小企業向けの融資が順調に伸びており、単体の貸出金残高は0.4%増の5兆5817億円を記録しました。同時に預金残高も3%増の7兆2349億円へと膨らんでおり、地元住民からの厚い信頼が伺えます。貸出金利回りは0.96%と微減したものの、地域密着の姿勢はブレていないと言えそうです。
さらに同日、群馬銀行は大きな戦略的動きも見せました。前橋市に本社を置く子会社「ぐんぎんリース」について、グループの持ち分比率を従来の61%から100%へと引き上げ、完全子会社化すると発表したのです。これにより、経営の意思決定スピードが飛躍的に高まることが期待されます。私個人としても、この決断は地域企業の多様な資金ニーズに柔軟に応えるための素晴らしい一手だと高く評価しています。
こうした一連のポジティブな要素を背景に、群馬銀行は2020年3月期通期の連結純利益予想を、これまでの6%減の220億円から、前期比0.8%増の235億円へと上方修正いたしました。SNS上でも「地銀が苦戦する中での上方修正は素直にすごい」「リースの完全子会社化で地元企業へのサポート体制がより強固になりそう」といった好意的な反響が多数寄せられています。今後の群馬銀行の躍進から目が離せません。
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