京都に「銅閣」が存在する?金閣・銀閣を凌ぐ隠れた名所、祇園閣の全貌に迫る

古都・京都といえば、誰もが思い浮かべるのが華麗な金閣寺と、わびさびを感じさせる銀閣寺でしょう。しかし、その二つに並ぶ「銅閣」なる建築物が存在することをご存知でしょうか。金銀とくれば、次は銅。まるでオリンピックのメダルのような話ですが、実は京都の東山に、ひときわ異彩を放つ建造物があるのです。

2020年1月28日の調査によると、円山公園からほど近い石畳を南へ歩くと、周囲の町並みとは明らかに一線を画す、空を突き抜けるような青銅色の屋根が見えてきます。グーグルマップでその場所を指すと「銅閣」という名称が浮上するものの、地元の方ですらその存在を知らないという、まさに隠れた名所です。

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「商傑」大倉喜八郎の夢が形になった「祇園閣」

この建物の正体は「祇園閣(ぎおんかく)」といい、大雲院という寺院の敷地内にあります。実はこの建物、明治時代に帝国ホテルや大成建設を創業した「商傑」として名高い大倉喜八郎が、90歳の記念に建てたものなのです。

設計を手がけたのは、築地本願寺などで知られる東洋建築の大家、伊東忠太です。驚くべきことに、大倉は幼少期に見た「風に煽られて反り返った雨傘」の記憶を建築に落とし込むよう注文しました。その難題を、伊東は京都の伝統である「祇園祭の山鉾(やまぼこ)」を模したデザインで見事に昇華させたのです。

金閣・銀閣に続く「三番目の閣」という遊び心

なぜこれが「銅閣」と呼ばれるのでしょうか。実は、正式な名称はあくまで祇園閣ですが、完成当時、大倉自身が「金閣、銀閣に続く銅閣だ」と、洒落を交えて語ったという逸話が伝わっています。褐色の壁面に青銅の屋根という佇まいは、まさに銅の名に相応しい風格を漂わせています。

SNS上でも「京都の街中に突如現れる異質なシルエットに驚いた」「意外と知られていないが、京都の景色を一望できる穴場」といった声が上がっています。確かに、高さ規制のある京都にあって、この祇園閣の頂上から望む知恩院や清水寺、そして京都タワーの絶景は、登った者だけが味わえる特別な特権です。

私個人としては、この祇園閣にこそ、大倉喜八郎という巨人のロマンと、伊東忠太の建築的探究心が凝縮されていると感じます。京都の伝統に敬意を払いながらも、異国の風を吹き込むようなアプローチは、現代の街づくりにおいても学ぶべき点が多いのではないでしょうか。皆様もぜひ、歴史の陰に隠れたこの「銅閣」を訪れ、その物語に思いを馳せてみてください。

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