2020年1月29日、日本の食文化を支える伊藤ハム米久ホールディングス傘下の伊藤ハムが、新たに「エキス調味料」事業へ参入することを発表しました。これまでハムやソーセージといった加工肉のイメージが強かった同社が、スープやたれ、そして様々な加工食品の隠し味となる調味料の世界に踏み出すのは、食の未来を見据えた非常に戦略的な決断だと言えるでしょう。
今回の参入において、同社は約30億円という巨額の投資を行い、鹿児島県に最先端の専用工場を建設する計画を立てています。エキス調味料とは、肉や野菜などの素材を煮出して濃縮した旨味の素であり、外食産業や「中食」と呼ばれる惣菜、冷凍食品などのクオリティを左右する重要なキーマンです。こだわりの素材を活かした調味料が、私たちの家庭に並ぶ料理の味をどのように底上げしてくれるのか、今から期待が高まりますね。
食のトレンド「中食」ニーズを捉えた成長戦略
現代社会において、調理済みの食品を自宅で楽しむ「中食」の需要は、忙しい現代人のライフスタイルに寄り添う形で右肩上がりに拡大しています。伊藤ハムがこのタイミングでエキス調味料に注力するのは、外食と同等、あるいはそれ以上の美味しさを家庭でも求める消費者の声を敏感に察知した結果ではないでしょうか。高品質なエキスが普及すれば、私たちが普段口にするお惣菜が、プロ顔負けの深みを持つようになるかもしれません。
この新規事業は、2021年度には約10億円の売上高を目指すという強気な目標が掲げられています。SNS上でも「伊藤ハムの味づくり技術が調味料になるなんて料理が楽になりそう」「どのようなスープやたれが登場するのか待ち遠しい」といった期待の声が多数寄せられています。食の専門家としても、同社の長年培ってきた「旨味を引き出す知見」が、既存の調味料市場に新しい風を吹き込むことを強く確信しています。
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