【北海道】新千歳空港ビルが初の単独決算で税引き利益37億円!インバウンドと「ふっこう割」が牽引した成長の秘密

北海道の空の玄関口である新千歳空港を運営する新千歳空港ターミナルビルディングは、2019年3月期の単独決算において、税引き利益が37億円という好成績を収めました。この決算は、道内7空港の民営化に向けた動きに伴い、旧運営会社の**北海道空港(HKK)**から分社・独立した初めての年度に当たります。新たなスタートを切った同社の事業基盤が非常に好調であることが伺える結果でしょう。

具体的な数字を見てみますと、売上高は658億円に達しています。この売上を支えたのが、堅調な旅客数の増加です。2019年3月期における旅客数は前年度に比べ2%増の2,363万人となり、実に7年連続で増加を記録しました。この数字は、新千歳空港が北海道経済の活性化に不可欠な役割を担っている事実を雄弁に物語っていますね。

しかし、この決算期には大きな試練もありました。2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震です。この未曽有の災害により、空港の機能が一時的に大きく影響を受け、旅客数は瞬間的に落ち込みを見せました。しかしながら、結果として前年割れを回避できた背景には、複数の要因が力強く作用しています。

まず、最大の要因は、旺盛な訪日外国人客、いわゆるインバウンドの増加です。日本らしい体験を求める旅行者の増加傾向は、北海道にも明確に波及しており、特に国際線を利用する乗降客が安定した成長エンジンとなりました。さらに、地震からの早期の復旧と、その後の政府・自治体による経済的な下支え策も功を奏しました。

その代表例が「北海道ふっこう割」です。これは、地震の影響で観光客が減少した道内の宿泊費や交通費などを割り引く制度で、観光需要の早期回復を強力に後押ししました。この官民一体となった取り組みが、旅客数の回復を早め、最終的に7年連続の増加という快挙につながったと分析できるでしょう。SNSなどでも、この「ふっこう割」を利用して「北海道を応援できた」といったポジティブな反響が多数見受けられ、単なる割引以上の精神的な支援になった様子がうかがえます。

今回の決算結果は、北海道の空の玄関口が、自然災害からのレジリエンス(回復力・強靭さ)を発揮し、インバウンドという成長の波にしっかりと乗っていることを証明しています。北海道のさらなる経済発展において、新千歳空港ターミナルビルディングが果たす役割の大きさは、今後ますます高まっていくものと期待できるでしょう。

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