2019年6月28日、ついにG20大阪サミット(20カ国・地域首脳会議)の初日を迎えました。世界中から要人が集まるこの国際会議は、開催地の大阪の街並みや市民の皆様の日常風景を一変させました。厳重な警備と大規模な交通規制が敷かれたことによって、普段とはまったく違う一日となったのです。特に、通勤・通学、そして日常生活のあらゆる側面に大きな影響が及びました。
最も顕著な影響は、やはり交通の混乱でしょう。主要道路では大規模な交通規制が実施され、朝のラッシュ時には路線バスが10台以上連なる大渋滞が発生しました。大阪のオフィス街である淀屋橋では、警察車両が交差点で一般車両の通行を止めたため、バスの運転手の方からは「1時間近く待っているのに、いつ規制が終わるのか」といった切実な声が聞かれました。通行止め解除の見通しが立たないことが車内放送で伝えられると、多くの乗客は乗車をあきらめ、電車や徒歩での移動に切り替えざるを得なかったようです。暑さが厳しい中、職場まで歩いて向かった会社員の方々は、「体力的にきつい」と疲れた表情を見せていました。
交通規制の影響は、ビジネスにも及んでいます。電力会社で変電所などの点検を担当されている男性従業員の方は、普段は車で市内を移動するそうですが、規制を懸念してサミット期間の6月27日から30日までを自転車移動に切り替えました。しかし、これによって通常なら昼過ぎに終わる作業が夕方までかかる見込みで、「体力的にきつい」とこぼしていらっしゃいました。また、個人投資家を訪問する営業をされていた証券会社の女性会社員の方も、28日の訪問営業を中止し、電話での営業に切り替えたとのことです。「G20が理由とはいえ、お客様に迷惑をかけるのは申し訳ない」という、プロ意識を感じさせる言葉が印象的でした。私は、国際的な大イベントの成功のためとはいえ、市民や企業が負担を強いられている状況に対して、国や自治体による十分なサポート体制が必要だと考えます。
サミット開催に伴う影響として、大阪府や市では、交通混乱などを考慮し、府立や市立の幼稚園、学校など約700校を6月27日と28日の2日間、臨時休校としました。これにより、行き場を失った子どもたちが、普段は考えられない場所に集まる現象が見られました。大阪市西区の市立中央図書館では、午前9時15分の開館前から、なんと50人以上の児童や生徒が列を作っていたのです。図書館の担当者は、「平日にこんなに子供たちが並ぶことはない」と驚きを隠せない様子でした。
休校中の学生は、様々でした。来週から定期試験が始まるという高校2年生の男子学生は、「普段は学校の自習室で勉強しているが、閉館までここで苦手な数学に励む」と、この機会を勉強に活用しようとしていました。一方で、両親が仕事で家にいないという小学4年生の男の子は、図書館の休憩スペースでゲームをしており、「友達も旅行に出て、することがない。早く学校に行きたい」と、退屈している様子も伺えました。また、休暇を取得した会社員の女性は、お子さんと友達を公園で遊ばせており、「室内にいると子供もストレスがたまるようで落ち着きがなくなった」と、休校による影響を語っていらっしゃいました。多くの方がこの未曽有の状況に対応しようと工夫されているのが分かります。
📚SNSでの反響:「サミット疲れ」と理解を示す声
このG20サミットによる市民生活への影響は、SNSでも大きな反響を呼びました。#G20 や #交通規制 といったハッシュタグのもと、多くの投稿が寄せられています。「普段なら10分の通勤が1時間かかった」「主要幹線道路がガラガラで別世界みたい」など、交通麻痺の状況や街の様変わりした様子を報告する声が多く見られました。また、休校措置によって「子どもと過ごせて嬉しいけど、どこにも行けなくて困る」「サミットは歓迎するけど、正直、サミット疲れがでてきた」といった、本音も散見されました。しかし、大半の市民は「国際的なイベントだから仕方ない」「日本の安全のために警察の方々には感謝」といった、大局的な視点から理解を示す意見で、この特別な期間を乗り切ろうという姿勢が感じられます。
サミットの主会場である大阪市住之江区の咲洲周辺では、厳重な警備体制が敷かれ、大阪府市の庁舎周辺も閑散としていました。サミット期間前から来庁を控えるよう周知されていたこともあり、建築関連の免許申請を担当する府の担当者は、「先週までは駆け込みでかなりの人が来たが、今日のように閑散としていることはあまりない」と話されていました。国際会議の成功には、このような市民の皆様の理解と協力が不可欠であり、この大規模なイベントを通じて、大阪、そして日本の国際的な地位がさらに向上することを期待しています。
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