【21卒就活】インターン参加率9割超え!五輪景気を睨んだ「超・早期化」の実態と学生の本音

2019年7月1日、いよいよ夏本番といった気候になってきましたが、大学3年生を中心とする「21卒(2021年春卒業予定)」の学生たちの間では、すでに熱気あふれる就職活動の戦いが始まっているようです。就職情報サイトを運営するディスコが発表した最新の調査によると、なんと21卒学生の約9割が「インターンシップに参加予定」であるという驚きの結果が出ました。

これは、もはやインターンが「意識高い系」の一部学生のものではなく、就活における必須科目になりつつあることを示唆しています。SNS上を見渡しても、「夏インターンのES(エントリーシート)締め切りに追われている」「周りが動き出して焦る」といった悲痛な叫びや、決意表明が飛び交っており、その焦燥感がひしひしと伝わってきます。

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理系院生はほぼ全員参加? 加熱するインターン戦線

今回の調査は2019年5月22日から27日にかけて、1077人の学生を対象に行われました。その結果、学部3年生と修士1年生の実に91.7%がインターンへの参加意向を示しています。特に理系の大学院生に至っては97.7%という、ほぼ全員に近い数字を叩き出しており、研究で多忙なはずの彼らが、いかにこの夏を重要視しているかが分かります。

そもそもインターンシップとは、学生が企業で就業体験を行う制度のことですが、近年では実質的な採用選考の入り口として機能しているケースも少なくありません。企業側も優秀な学生を早期に囲い込もうと、サマーインターンの開催数を増やしており、これに呼応するように学生の動きも年々早まっているのが現状です。

「五輪不況」への警戒感が生む、7割の「厳しさ」予測

今の就職市場は、求職者よりも求人数の方が多い、いわゆる「売り手市場」と言われています。学生有利な状況のはずですが、学生たちの心理は真逆のようです。1つ上の先輩である20卒と比較して就活がどうなるかという問いには、71.3%もの学生が「厳しくなる」と回答しました。

その背景にあるのは、来年に控えた東京オリンピック・パラリンピックの存在でしょう。「五輪を見据えて企業が内定出しを早める」「五輪後の景気後退で採用枠が減るのではないか」という憶測が飛び交っています。確かに、過去のオリンピック開催国でも終了後に景気が冷え込む例はあり、学生たちが「五輪後不況」を警戒して、なんとか五輪前に内定を確保したいと考えるのは無理もないことかもしれません。

人気は「短期集中型」。効率重視の今どき就活事情

では、具体的にどのようなインターンが求められているのでしょうか。調査結果を見ると、「5日未満の短期のもの」が83.5%で最多となり、「1週間程度のもの」がそれに続きました。学業やアルバイトとの両立、あるいは複数社のインターンをハシゴするために、タイパ(タイムパフォーマンス)の良い短期プログラムが好まれる傾向にあります。

参加の目的としても「業界や企業の概要を知る」「視野を広げる」といった声が多く挙がっており、深入りするよりもまずは広く浅く情報を得たいという意図が見え隠れします。私としては、たった数日で会社の何が分かるのかという疑問も抱きますが、まずは「社会への接点」を数多く持ちたいという学生なりの戦略なのでしょう。

編集後記:サービス業人気と早期化への懸念

希望業種として、文系では旅行やホテルなどの「サービス」が44.2%でトップとなりました。インバウンド需要の拡大や五輪特需への期待が反映されているのかもしれません。華やかな業界への憧れはいつの時代も変わらないようです。

しかし、大学3年の春からこれほどまでに就活に追い立てられる現状は、果たして健全と言えるでしょうか。本来なら学業やサークル、自由な時間に没頭できるはずの貴重な時期です。「内定」というゴールだけでなく、そのプロセスで自分自身がどうありたいかをじっくり考える余裕こそが、本当は必要なのではないかと感じてなりません。

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