日本ハムが2019年02月に市場へ投入した「シャウエッセン あらびきミートローフ」が、予想を上回る快進撃を続けています。毎月の売上高は2桁増を記録しており、その勢いは衰えるところを知りません。この商品は、誰もが知る定番ソーセージ「シャウエッセン」のジューシーな肉部分だけを贅沢に固めた逸品です。もともとは調理に慣れた50代から60代の層をターゲットに据えていましたが、意外なことにSNSを通じて若者たちの間で爆発的な人気を博しています。
1985年に登場した初代シャウエッセンは、手軽に食べられる時短食品の代表格でした。しかし近年では、皮をむいたり細かく切ったりして料理の具材として活用する家庭が増えています。このように食のスタイルが多様化する中で、日本ハムは「ゆでる」「焼く」といった従来の枠を超えた新しい楽しみ方を提案しました。かつて人気を博した「スイフトローフ」の経験を活かし、満を持してシャウエッセンブランドを冠したミートローフでの再挑戦を決めたのです。
「悪魔の食べ物」と称賛されるSNSでの熱狂的な反響
現在の食品業界は、レトルトやインスタント食品との激しいシェア争いにさらされています。日本ハムのハム・ソーセージ部門も2019年03月期には前年比3%減という厳しい現実に直面しました。こうした状況を打破するために開発されたのが、このミートローフです。ミートローフとは、挽き肉を型に入れて焼き上げた伝統的な肉料理を指しますが、日本ではまだ馴染みが薄い面もありました。そこで同社は、パッケージに具体的な調理例を文字で大きく記載する工夫を凝らしたのです。
この戦略が見事に的中し、TwitterなどのSNSでは「つい食べ続けてしまう悪魔の食べ物だ」といった驚きの声が次々と上がりました。ミートソースパスタに加えたり、パイ生地で包んで焼き上げたりと、ユーザーたちが独自のレシピを投稿する現象が起きています。関連するツイート数は5000件に迫り、本来のターゲットではなかった20代や30代の若者層にまで一気にファンが広がりました。ブランドの信頼感と自由度の高い使い勝手が、現代のニーズに合致したのでしょう。
好調な売れ行きを受け、日本ハムでは2019年08月に、通常サイズの約3倍となる400グラムの大容量パックを2週間限定で発売する予定です。さらに年末にも同様の大型施策を計画しており、希望小売価格980円(税抜き)で全国の店頭を賑わせることになりそうです。ネット上のブームは一過性で終わることも多いですが、私はこの商品が単なる流行を超え、ハムやソーセージと並ぶ「第3の定番」に成長する可能性を強く感じています。今後の展開から目が離せません。
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