🔥米中摩擦の火種!国防の要「レアアース」中国依存脱却への道筋:米国防総省の戦略とは?

2019年5月、米中の貿易摩擦が激しさを増すなか、一つの戦略物資が国際的な注目を集めています。それはレアアース(希土類)です。この非常に重要な資源をめぐり、米国防総省が、輸入の中国への過度な依存を解消するための具体的な戦略を米議会に提示したことが、2019年5月29日付のロイター通信によって報じられました。

レアアースは、スマートフォンや電気自動車といった民生用の最先端技術製品はもちろん、軍用機のジェットエンジンやレーダーといった防衛装備品にも不可欠な、まさに国防の要となる物質です。しかし、米国の輸入の実に8割を中国が占めているという現状は、安全保障上の大きなアキレス腱であると長らく指摘されてきました。

今回の米国防総省の動きは、中国が貿易戦争の「報復カード」として、レアアースの輸出制限を示唆する可能性に対する明確な備えであると考えられます。中国共産党機関紙の人民日報が2019年5月29日付で、対米輸出規制に含みを持たせる論評記事を掲載したことは、この懸念を裏付けるものでしょう。この緊迫した状況は、国際社会において大きな反響を呼んでいます。

議会に説明された報告書では、具体的な方策として、財政的な支援などを通じて米国内のレアアースの生産能力を大幅に高める案などが検討されているとのことです。同省のスポークスマンは、この報告書の内容について説明したうえで、「中国への依存を減らすため、大統領、米議会、産業界と密接に協力し続ける」と強い決意を表明しています。

国防総省がこれまでも「安全保障上の観点から過度な中国依存を避けるべきだ」と警告してきた経緯を踏まえると、今回の対策は待ったなしの課題として実行に移されるものと推察できます。私の見解としては、これは単なる経済対策ではなく、国家安全保障という最も根幹にかかわる問題への戦略的な一歩であると捉えるべきでしょう。

インターネット上のSNSでは、「ついにアメリカが本腰を入れたか」「中国のカードを封じる賢明な一手だ」「日本のレアアース対策も再点検すべき」といった意見が飛び交い、米国の動向に対する関心の高さがうかがえます。国際的なサプライチェーン、つまり製品の原料の調達から完成・販売に至る一連の流れにおいて、特定国への過度な集中は大きなリスクとなることを、改めて世界に突きつけている出来事だと言えるでしょう。

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🇺🇸「レアアース」とは何か?戦略物資の重要性

ここで改めて、レアアース(希土類)について解説しましょう。これは、原子番号57番から71番までのランタノイド15元素と、スカンジウム、イットリウムを加えた計17種類の金属の総称です。これらは「希土類」という名の通り、かつては産出量が稀少であると考えられていました。

しかし、実際には地殻中に広く存在していますが、特定の元素が高濃度で採掘できる場所が限られており、また、取り出すための精製・分離の工程が非常に手間とコストがかかることから、経済的な意味で希少価値が高いのです。特にネオジムやジスプロシウムなどは、強力な磁石の原料として不可欠で、風力発電機やハイブリッド車、そして軍事技術においても高性能化の鍵を握る戦略的なキーマテリアルとなっています。

このため、中国がレアアースの輸出を制限すれば、米国のハイテク産業や防衛産業に壊滅的な打撃を与えかねません。米国防総省が、このデリケートな資源の自国生産に目を向け、議会や産業界と連携を深めている背景には、このような切実な安全保障上の危機感があるに違いないのです。

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