フェイスブックの仮想通貨リブラ(Libra)とは?ビットコインとの決定的な違いと仕組みを徹底解説

2019年06月に米フェイスブックが発表したデジタル通貨「リブラ」が、世界中で大きな注目を集めています。SNS上では「ついにビットコインに代わる本命が登場した」と期待する声が上がる一方で、「既存の銀行は不要になるのではないか」という驚きと不安の声も入り混じり、大きな反響を呼んでいるのです。

多くの方が疑問に感じるのは、すでに広く知られているビットコインとの違いでしょう。ビットコインは特定の管理者が存在せず、その価値を保証する資産も持たないため、投資目的の買いが集中して価格が激しく上下しやすい「投機」の側面が強いという特徴を持っています。そのため、日常的な買い物に使うには少しハードルが高いのが現状です。

価値を裏付ける資産の有無が安定感の鍵

これに対して2019年07月04日現在、リブラが目指しているのは「価値の安定」です。リブラは、米ドルやユーロといった主要な法定通貨、そして信頼性の高い政府が発行する国債などを「裏付け資産」として保有します。このように、特定の資産と価値を連動させて価格の安定を図るデジタル通貨のことを、専門用語で「ステーブルコイン」と呼びます。

リブラの発行量は、利用者が預け入れた資金の量に応じて柔軟に調整される仕組みです。運営を担うのはスイスに設立された「リブラ協会」であり、ここが認めた特定の業者を通じて取引が行われる点も、誰でも参加できるビットコインとは大きく異なります。管理者が明確であるからこそ、決済手段としての信頼性を構築しやすいというメリットがあるでしょう。

しかし、革新的な試みには課題も少なくありません。ハッカーによる攻撃を防ぐための高度なセキュリティ対策はもちろん、万が一裏付けとなっている資産の価値が暴落した場合のリスク管理をどう徹底するかが問われています。また、巨大IT企業が通貨の発行権を持つことに対して、各国の規制当局が厳しい視線を注いでいるのも事実です。

個人的な見解を述べさせていただくと、リブラはこれまでの「投資対象としての仮想通貨」を「実用的な支払いツール」へと進化させる起爆剤になるはずです。もし銀行口座を持たない世界中の人々がスマホ一つで送金できるようになれば、経済のあり方は根本から変わります。技術的な不安要素を一つずつ解消し、健全なインフラとして育つことを期待せずにはいられません。

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