夏の訪れを告げる福島競馬の名物重賞「七夕賞」が、2019年07月07日に開催されます。このレースは「サマー2000シリーズ」の開幕を飾る重要な一戦として知られています。昨年優勝したメドウラークがその後シリーズ王者へと輝いたように、ここでの結果が夏の中距離戦線を占う大きな鍵を握るでしょう。過去の統計を見ても、七夕賞の勝ち馬がシリーズを制覇するケースは非常に多く、ファンからの注目度も格段に高まっています。
SNS上でも「波乱の七夕賞がやってきた!」「ハンデ差が面白そう」といった声が上がり、早くも盛り上がりを見せています。編集部としても、今年のメンバー構成は非常に興味深く、どの馬が福島の急坂を攻略するのか目が離せません。特に注目すべきは、実績馬たちの「斤量(きんりょう)」、つまり馬が背負う負担重量の設定です。この斤量のわずかな差が、最後の直線での粘り腰に大きな影響を与えるのがハンデ戦の醍醐味と言えるでしょう。
実績馬ウインテンダネスに絶好の好機が到来!
今回の中心的存在として期待したいのが、2018年05月にGIIの目黒記念を制したウインテンダネスです。昨秋からは長距離の重賞戦線を歩み、強豪相手に健闘を続けてきました。前走の目黒記念では6着に敗れたものの、走破タイム自体は昨年より0.8秒も短縮しており、能力の衰えは全く感じさせません。約4カ月半の休み明けで最後は切れ負けした格好ですが、一度叩かれた今回は、さらなるパフォーマンスの向上が見込めるはずです。
驚くべきは今回のハンデ設定です。GIIIを1勝しているブラックスピネルやストロングタイタンが57キロを背負う一方で、GII馬であるウインテンダネスも同じ56キロで出走できるのです。これは実績から考えれば、かなり「恵まれた」条件だと言わざるを得ません。福島芝2000メートルでは過去に2戦2勝と抜群の相性を誇っており、得意の舞台で重賞2勝目を手にする可能性は極めて高いと私は分析しています。
夏に輝く実力馬と血統の背景
夏競馬を得意とするクリノヤマトノオーも無視できない存在です。例年07月から09月にかけての成績が非常に良く、まさに「夏男」と呼ぶにふさわしい勢いがあります。前走の新潟大賞典では左回りに苦しみ内側へ逃げるような仕草を見せましたが、今回は通算5勝をすべて挙げている右回りに替わります。コース適性の好転は明らかで、本来の力強い伸び脚が戻ってくることが予想されるでしょう。
血統面では、かつて福島記念を連覇したダイワファルコンと同じジャングルポケット産駒である点も強調材料です。また、一昨年のこのレースで3着に入ったソールインパクトも不気味な存在と言えます。喉の疾患をケアするために調教を軽くする「調整法」が確立されてから、成績が非常に安定してきました。前走の目黒記念3着時と同じ54キロという軽量を活かせば、今回も上位争いに加わってくるに違いありません。
展開を左右する先行勢と実力派の追い込み馬
レースの主導権を握りそうなのが、集中力を高めるために「遮眼帯(ブリンカー)」を着用してから変身を遂げたブラックスピネルです。遮眼帯とは、馬の視野を制限して前方に集中させる馬具のことですが、これが功を奏して粘り強さが増しました。今回は快速逃げ馬のマルターズアポジーが飛ばす展開になりそうですが、離れた2番手で脚を溜めることができれば、直線での粘り込みも十分に期待できる展開になるでしょう。
一方で、実力馬ミッキースワローや福島巧者のクレッシェンドラヴも虎視眈々とチャンスを伺っています。ロシュフォールは左回り巧者のため福島への適性が鍵となりますが、その地力は無視できません。私個人の見解としては、やはり福島の小回りコースでは「適性」と「立ち回り」が重要になると見ています。2019年07月07日の七夕当日に、願いを叶えて勝利を掴み取るのはどの馬か。混戦模様の重賞から、今年の夏が熱く始まります。
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