2019年、私たちの身の回りではあらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」の波が急速に押し寄せています。便利な生活が実現する一方で、常に隣り合わせとなっているのがサイバー攻撃の脅威ではないでしょうか。こうした時代の要請に応えるべく、2019年07月04日、組み込み業界に激震が走る大きなニュースが飛び込んできました。
長野県塩尻市に拠点を構え、高度な技術力を誇るリネオソリューションズが、情報セキュリティのプロフェッショナルであるサイバートラスト(東京都港区)と資本提携することを正式に発表したのです。この提携により、リネオソリューションズの親会社であるリネオホールディングスの株式を、サイバートラストが2019年07月26日付で取得する予定となっています。出資額は非公表ですが、両者の結束は非常に固いものと推察されます。
組み込みソフトの要「Linux」とセキュリティの融合
今回の提携で鍵となるのは、リネオソリューションズが得意とする「組み込みソフトウェア」の開発力です。組み込みソフトとは、炊飯器や洗濯機といった家電製品から産業用ロボットに至るまで、特定の機能を実現するために機器の内部に組み込まれたコンピューターを制御する専用のプログラムを指します。いわば、機械を動かすための「脳」のような役割を果たしている存在と言えるでしょう。
リネオソリューションズは、この脳の部分に「リナックス(Linux)」という無償の基本ソフト(OS)を活用する先駆者として知られています。Linuxは汎用性が高く、世界中の開発者が改良を続けているため、信頼性が非常に高いのが特徴です。ここにサイバートラストが持つ強固なセキュリティ技術が加わることで、IoT機器が直面するハッキングやデータの改ざんといったリスクを、設計段階から防ぐ体制が整うことになります。
SNSでも話題沸騰!「国産技術のシナジー」に期待の声
このニュースを受け、SNS上では技術者やITファンを中心に早くも熱い反応が寄せられています。「リネオの超高速起動技術とセキュリティが合体したら、最強の産業用デバイスが生まれるのではないか」といった期待の声が目立ちます。地方から世界へ羽ばたく企業の姿勢に、「長野の技術力が東京の資本と結びつくのは、地方創生としても素晴らしいニュースだ」というポジティブな意見も散見されました。
さらに、一般のユーザーからは「冷蔵庫やテレビがネットにつながるのが当たり前になる中、こうした裏方の企業が守りを固めてくれるのは非常に心強い」といった、安心感を歓迎するコメントも上がっています。やはり、目に見えないソフトの部分だからこそ、信頼できる企業同士の提携は多くの人々に好意的に受け止められているようです。開発現場の熱量が、ネットを通じて一般消費者にも伝わりつつあるのかもしれません。
編集者が見る「セキュリティ・バイ・デザイン」の重要性
編集部としては、今回の提携は単なる資本の移動以上の意味を持っていると考えています。これからの製造業において、製品が完成してからセキュリティを付け加えるのではなく、開発の初期段階から安全性を組み込む「セキュリティ・バイ・デザイン」の考え方は不可欠です。リネオとサイバートラストの連携は、まさにこの理想を具現化する日本発のロールモデルになる可能性を秘めているのではないでしょうか。
日本が世界に誇る「モノづくり」の精神に、デジタルの「安心」が掛け合わさることで、日本のIoT産業はさらに強固なものへと進化するはずです。2019年07月26日の株式取得を経て、両社がどのような革新的サービスを世に送り出すのか、今後の展開から目が離せません。信州の静かな街から生まれる最先端のセキュリティ技術が、世界中のスマートデバイスを支える日が来ることを期待しましょう。
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