🌳**【岡山・新庄村の挑戦】「複業」と「2拠点生活」で地方創生!日本一美しい村が提案する新しい働き方**✨

岡山県の北西部、鳥取県と境を接する自然豊かな新庄村で、人口減少という深刻な課題に立ち向かう、画期的な挑戦が始まっています。人口わずか900人あまりのこの過疎の村は、これまでの企業誘致が困難という現実を直視しつつ、「働き方改革」という時代の流れを追い風に、山間部で自立できる新しい働き方や生活スタイルへの転換を都市住民に提案し、移住を促しているのです。都会の人々の心を掴み、持続可能な村づくりを実現できるのか、大きな注目が集まっています。

この挑戦のシンボルとなるのが、2019年5月14日にインターネット上に公開された**「ローカル・ワーク・デザイン・ラボ」**というホームページです。「人口わずか940人。日本一美しい村から新しい働き方、生き方を考える。」というキャッチコピーを掲げ、新庄村が本気で仕掛けたページは、公開直後からSNSで大きな反響を呼んでいます。「田舎での複業に興味がある」「デュアラーという生き方に憧れる」といったポジティブな意見が多く見られ、特に若年層やフリーランスの間で、この斬新なライフスタイルへの関心が高まっているようです。

この「ラボ」では、働き方改革の流れのなかで注目される、複数の仕事や活動を同時に行う「ポートフォリオワーカー」や、都会と田舎の二つの拠点で生活を楽しむ「デュアラー」といった、新鮮なライフスタイルが提案されています。特に、単なる副業ではなく、複数の本業を持つという意味合いの「複業」という言葉を用いることで、自らのスキルと時間を自由に使い、生き方をデザインするというメッセージが強く伝わってきます。この挑戦は、従来の雇用形態にとらわれない、これからの時代の働き方を模索する人々にとって、まさに理想的なモデルケースとなるでしょう。

そして、この新しい働き方の提案を具体化するための連続プログラムが企画されています。2019年6月9日に大阪市でキックオフセッションが開かれるのを皮切りに、翌2020年2月まで、計9回のセッションが組まれています。京都市や岡山市などの都市部でのセミナーのほか、実際に村内でのキャンプも計画されており、参加者に新庄村のリアルな魅力可能性を直接体験してもらうことが狙いです。これは、単なる情報発信に留まらず、体験を通じて移住の具体像を描いてもらうための、非常に戦略的なアプローチだと言えます。

驚くべきことに、この企画の中核を担っているのは、村外から移住してきた人々です。総務企画課主任の千葉智明さんは、岩手県出身で移住して5年が経過しました。千葉さんは「村で仕事を探すのは簡単ではない。だからこそ、村で自ら仕事を創り出し、稼げる力を持った、影響力のあるインフルエンサーを少しずつ招きたい」と、ターゲットを明確に定めています。従来の「職」ありきの移住ではなく、「人」ありきで村の未来をデザインしようとする、柔軟な発想がうかがえます。

新庄村は、新緑に囲まれた山々と、岡山市で瀬戸内海に注ぐ旭川の源流・新庄川がとうとうと流れる、心洗われる美しい山村です。遠目には、まるで欧州ののどかな山村のような景観が広がっています。村の横を走るのは、かつて姫路と松江を結んだ旧出雲街道です。江戸時代に栄えた宿場町の面影を残す街並みには、赤茶色の石州瓦の屋根と、それに寄り添うように約130本の美しい桜並木が続いています。山奥には、承久の乱で敗れた後鳥羽上皇が隠岐へ配流される際に通ったとされる旧跡も残り、歴史の深みを感じさせてくれます。

産業建設課で林業振興を担当する栃沢まどかさんも、そんな村の魅力に惹かれ、地域おこし協力隊に応募し、2年前に東京・大田区から移住しました。彼女は以前からの仕事である装飾デザインも続けながら、「川のせせらぎは、まるで癒やしのCDが流れ続けているよう」と語ります。「地元の人も気づかない村の魅力は無限大。ここは、副業ではなく**『複業』生活を実践するのに、まさにうってつけの場所**」と、「ラボ」の準備に情熱を注いでいるのです。彼女のような移住組の活躍こそが、村の新しい活力になっていると言えるでしょう。

新庄村では、1980年の国勢調査で1357人だった人口が、2010年には957人まで落ち込みました。しかし、移住組の活躍は、村が長年にわたって進めてきた新しい定住者の増加策確かな成果です。通算在任期間が22年にもなる小倉博俊村長は、「村でしかできない挑戦がある」と、市町村合併を拒み自立した村づくりに知恵を絞ってきました。その小倉村長が、昨年夏に新聞で目にしたのが、「起業型移住」という言葉でした。

「山村に移住して、一人ひとりが自分で仕事を生み出す時代が来る」という、地方創生アドバイザーの安川幸男さんの指摘に「これだ!」と確信した村長は、すぐに安川さんを村に招き、議論を重ねました。そして、その知恵と情熱を結集してまとめ上げられたのが、今回の「ローカル・ワーク・デザイン・ラボ」企画なのです。村長は、「背伸びせず、1000人規模の『村民一家族の村』づくりを進める」と述べ、自立して仕事を創出できる人々を主軸にした、緩やかな人口増加を目指しています。

村が公表している人口は、2019年4月末段階で918人と、かろうじて900人台を維持している状況です。しかし、人口に占める高齢者の比率は約4割に達しており、基幹産業である農業や林業といった第1次産業の従事者の約7割を高齢者が占めるという現状は変わっていません。だからこそ、この新しい働き方の提案は、再び加速する恐れのある人口減少を食い止めることができるか、という重大な鍵を握っています。新庄村の未来を担う「新村民」たちの動向から、私たちは決して目を離すことはできないでしょう。

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