【プロ野球】オリックス・成瀬善久、復活への道!3年ぶり白星目前で逃した熱投の真実

2019年6月2日、プロ野球パシフィック・リーグの試合で、オリックス・バファローズの成瀬善久投手が、およそ3年ぶりとなる待望の勝利まであと一歩に迫るという、非常にドラマチックな登板を見せてくれました。この日の相手は北海道日本ハムファイターズ。成瀬投手は、初回にいきなりピンチを招き、立ち上がりに苦しむ展開となりました。

立ち上がりの初回、成瀬投手はフォアボールとヒットでノーアウト満塁という、絶体絶命のピンチを背負ってしまいます。日本ハムの中田翔選手に併殺打を打たれてしまい、この間に先制点を許しますが、最少失点でこの大きな危機を乗り切ったことは、その後の投球を支える鍵になったでしょう。試合後、成瀬投手自身も「少しばたついた」と振り返るように、まさに試練のスタートだったと言えます。

しかし、成瀬投手は二回以降、見事にマウンドで躍動します。得意とする変化球、「チェンジアップ」が低めに正確に決まり出し、これが相手打者のタイミングを狂わせました。さらに、130キロメートル前後と特別速いわけではないストレート(直球)でも、しっかりと差し込む場面を多く作り出します。「自分らしい投球ができていた」と語るように、球威や球速に頼らない、緻密なピッチングで打者を翻弄する、ベテランならではの持ち味を存分に発揮していたのです。

味方打線も成瀬投手の熱投に応え、中盤までに逆転し、4点の大きなリードを奪います。この状況で、成瀬投手は勝利投手の権利がかかる五回のマウンドへと上がりました。誰もが、成瀬投手の久々の勝利を確信した瞬間だったのではないでしょうか。私も、ファンの方々と同じように、このまま快投を続けてくれるものと期待していました。

ですが、プロ野球の世界は甘くありません。五回裏、一瞬の魔が差したかのように、日本ハムの反撃を受けます。まず、近藤健介選手にツーベースヒット(二点三塁打)を打たれて2点を失うと、続く王柏融(ワン・ボーロン)選手には、痛恨の同点ツーランホームランを浴びてしまったのです。まさかの展開に、球場全体が一瞬静まり返ったことでしょう。リードは瞬く間に消滅し、成瀬投手の3年ぶりの白星は、この土壇場で無情にもお預けとなってしまいました。

この日の登板は、結果的に勝利には繋がりませんでしたが、SNSでは「成瀬のピッチングスタイルは健在だ」「またエース級の投球を見せてくれるはず」といった、彼の復活を期待し、応援するポジティブな反響が多数見られました。特に、初回を乗り切ってからの投球術には、多くの野球ファンが魅了されたに違いありません。

「チェンジアップ」とは、ストレートと同じ腕の振りから、握りを工夫することで球速を落とし、打者のタイミングを外す変化球のことです。成瀬投手のように、速球派ではない技巧派投手にとっては、非常に重要な「生命線」となるボールです。今回の登板で、彼がこのチェンジアップを自在に操り、打者を抑え込んだことは、かつての輝きを取り戻しつつある証拠だと言えるでしょう。ベテランとしてチームを支える成瀬投手が、今後、完全復活を果たす日を楽しみにしています。

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