メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手が、2019年5月31日(現地時間)に行われたシアトル・マリナーズ戦で見事に復活ののろしを上げました。この試合に「3番・指名打者(DH)」としてフル出場した大谷選手は、チームは惜しくも3対4で競り負け、連勝が3でストップしたものの、個人としては4打数2安打2打点と躍動したのです。特に注目を集めたのは、第3打席の六回に放った左越えの第3号ソロホームランでしょう。実に10試合ぶりの一発で、その低い弾道の打球には、復調への確かな手応えが込められていたように感じられます。
このホームランは、直前にチームの主砲であるマイク・トラウト選手が放ったホームランに続くもので、エンゼルスにとっては今シーズン初の2者連続ホームランという華々しい記録となりました。トラウト選手のようなスーパースターに連なる形でアーチを描いたことは、大谷選手自身の状態の良さを証明していると言えるのではないでしょうか。大谷選手は、打った瞬間の手応えについて「最近あまり打球が上がっていない」という自覚から、フェンスを越える確信は持てなかったと語っていますが、その鋭い当たりの打球は左翼席手前にあるブルペン(投球練習場)の捕手のミットに吸い込まれていったそうです。このブルペン捕手は普段キャッチボールの相手を務めているそうで、試合後に大谷選手へ記念のボールが手渡されたというエピソードもまた、ファンにとっては微笑ましいニュースでしょう。
今回のホームランに至るまでの過程には、大谷選手による繊細な打撃感覚の調整が見て取れます。2019年5月28日に決勝打を放った際、彼は「本来ならもう一つ(タイミングを)遅らせて、バットを(球の)下に入れればもっといい打球を打てる」と、打撃感覚のずれを率直に口にしていました。打撃というものは、球を捉えるミートの瞬間がわずかにずれるだけでも、打球の質や方向が大きく変わってしまうほど緻密な技術が求められるものですが、わずか3日後のこの試合では、その感覚をしっかりと修正してきたのです。大谷選手自身も「比較的いいポイントで打てていた」と語るように、確かな手応えを得られたのは、彼の卓越した修正能力と日々の努力の賜物に他なりません。
実際、六回の本塁打だけでなく、一回の第1打席では技巧派の右腕投手であるリース・リーク投手から中前に抜けそうな当たりを放っており、この時点で「悪くなかった」と自信を掴んでいたようです。この早い段階での手応えが、持ち味である逆方向への豪快な一発へと繋がったのでしょう。さらに八回には、2死一、二塁という緊迫した状況で、しぶとく三遊間を破るタイムリーヒットを放ち、チームを1点差にまで追い上げる活躍を見せました。単なる長打力だけでなく、状況に応じた柔軟なバッティングができるという点も、彼の大きな魅力と言えます。
前夜の試合では出番がなく、シアトル・マリナーズに所属する菊池雄星投手とのメジャー初対決は持ち越しとなってしまいましたが、この日は同郷の先輩である菊池投手が見守る中で堂々たる活躍を披露しました。大谷選手は、菊池投手との対決について「必ずどこかで実現する」と語っており、その近い将来の対戦への期待を膨らませている様子です。野球ファンであれば誰もが待ち望む「日本人対決」が実現する日も、そう遠くないでしょう。
この大谷選手の復活弾と活躍に対して、SNS上でも大きな反響が巻き起こっています。「あの低い弾道で入るのがすごい!」「復調の兆しが見えてきたね」「やっぱりトラウタニ(トラウト選手と大谷選手)の連続HRは最高!」といった、喜びの声や期待のコメントが多数投稿され、彼の活躍が日米のファンに大きな興奮をもたらしていることが分かります。私見ですが、今回の低い弾道のホームランは、単に調子が戻ったというだけでなく、彼の打撃がさらに洗練されてきている証拠だと感じています。低い軌道でフェンスを越える打球は、ボールにロスなく力が伝わっている証拠であり、今後のさらなる量産体制に入ることを予感させてくれるでしょう。今後も、大谷選手のバットから放たれる一打一打から目が離せません。
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