🌊【漁業の未来を変える!】AIがホタテ資源量を推定し、サケの感染症を予防!北海道発・スマート水産業の最新技術に迫る!

北海道の重要な水産資源であるサケとホタテの水揚げ量回復に光明が差し込んでいます。その鍵を握るのは、AI(人工知能)や自動化技術といったスマート水産業の最新テクノロジーです。北海道立総合研究機構(道総研)が大学や企業と協力して、これまで多くの人手と時間を要していた作業を劇的に効率化するシステムを開発しました。これは、単なる省力化に留まらず、水産物の安定的な供給と品質向上にも直結する、まさに漁業の未来を変える取り組みだと言えるでしょう。

この革新的な技術の一つが、サケの卵を自動で洗浄するシステムです。水産加工機械メーカーのニッコー(釧路市)や北海道大学と共同開発されたこの装置は、ふ化場での利用を想定されています。機械にサケの卵を入れるだけで、自動シャワーが卵の表面に付着している菌を洗い流す仕組みです。これにより、サケの稚魚が「レッドマウス病」などの特定疾病に感染するリスクをほぼゼロに抑えられるとのこと。従来は人力で地道に行われていた作業を自動化することで、人件費などのコストを半減できる見込みがあるほか、道総研の実験では99%の菌を除去できるという驚異的な効果が確認されました。

サケの卵の洗浄はこれまで義務ではなかったため、時間や手間がかかることから、事業者の間ではあまり積極的ではない状況でした。しかし、道外では卵に付着した菌が原因で、ふ化場全体のサケを全て廃棄せざるを得ないケースも発生しているといいます。北海道内には60カ所以上のふ化場があり、年間で実に12億粒もの採卵が行われています。中には、1日に400万個もの卵を手洗いしているふ化場もある現状を踏まえると、この自動洗卵システムは、北海道のサケ増殖事業におけるリスク管理と効率化の切り札となる可能性を秘めているのではないでしょうか。販売価格は1台につき550万円程度で、今後は北海道さけ・ます増殖事業協会(札幌市)と連携し、道内での導入を促進していく計画です。

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AIが実現するホタテ資源量調査の革新

もう一つの画期的な技術が、ホタテ貝の資源量調査システムです。これは熊本大学などと共同開発されました。ビデオカメラを取り付けたソリのような装置を海底に沈め、漁船で曳航しながら映像を録画します。この映像データをAIが分析するのです。人の目では識別が困難で、時間のかかる海底のホタテの生育状況や、ホタテの育成に適した土壌であるかどうかも、AIがわずか1週間程度で識別できるというから驚きです。さらに、分析されたデータは漁船の位置情報と紐づけられ、地図上に表示されるため、漁師の方々が操業計画を立てやすくなるでしょう。

ホタテ貝は海底の砂の中に埋まっていることが多いため、人間の目でその数を把握するのは非常に困難な作業でした。このAIシステムは、貝殻の輪郭やわずかに露出した一部を見つけ出すことで、数を正確に把握できるように精度を高めており、実験では95%以上の精度を達成しました。従来の広域撮影・分析手法と比較して、人件費などのコストを75%も削減できるうえ、より多くのサンプル数を抽出できるという、経済効果と調査効率の両面で大きなメリットをもたらす技術です。オホーツク海の一部ホタテ漁場ではすでに試験導入が進んでおり、道総研は道内での需要を見極めた上で一般販売に踏み切る方針です。

農林水産統計によれば、北海道におけるホタテ貝の生産量は2018年には38.9万トンと、過去5年間で15%も減少するなど、サケとホタテの水揚げ量は低迷傾向から脱しきれていません。さらに2015年や2016年には大型台風による被害も受けており、自然災害に強い漁場づくりも喫緊の課題となっています。このような状況下で、2019年5月30日に発表されたこれらの技術は、水産業における「勘」や「経験」といった属人的な要素を、データとテクノロジーで補完し、持続可能で安定した漁業経営を実現する大きな一歩となるでしょう。私は、これらの技術が北海道を起点として全国の漁業へ広がり、日本の水産業全体の競争力強化につながることを強く期待しています。

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