【CAR-T細胞療法】ノバルティスが仕掛ける!次世代がん治療薬「第2のキムリア」で脳腫瘍克服へ挑む最前線

スイスを拠点とする巨大製薬企業ノバルティスが、日本における革新的な**「CAR-T(カーティー)細胞療法」に基づくがん治療薬のラインナップを大きく拡充しようとしています。すでに同社の血液がん治療薬「キムリア」が、国内の保険適用製品として史上最高額となる3349万円の公定価格(薬価)で大きな注目を集めていますが、同社はこれに続く「第2のCAR-T細胞療法」を日本へ導入することを検討していると明らかにしました。この表明は、2019年5月30日、ノバルティス日本法人の幹部によって日本経済新聞社のインタビューを通じてなされたもので、治療選択肢の拡大に向けた同社の強い意欲が感じられます。

CAR-T細胞療法とは、患者さん自身のT細胞という免疫細胞を体外に取り出し、がん細胞の目印となる特定のタンパク質を攻撃するように遺伝子を組み換えてから、再び体内に戻すという、非常に高度な新型免疫療法のことです。このT細胞に組み込まれる遺伝子によって、がん細胞を認識し、強力に破壊する「キメラ抗原受容体(CAR)」が発現する仕組みです。これまでの治療法では効果が乏しかった患者さんにとって、この「オーダーメイド」とも言える一回きりの投与で済む治療は、新たな希望となるでしょう。

ノバルティス日本法人でがん治療薬の戦略を統括するブライアン・グラッツデン・オンコロジープレジデントは、現在開発中の新たなCAR-T細胞療法について、脳腫瘍などの難治性がんを主な標的とし、日本での臨床試験(治験)を広げていく方針を表明しました。キムリアが標的とする「CD19」というタンパク質とは異なる「CD22」などの新しいタンパク質を標的とした治療薬や、さらには二つのタンパク質を同時に攻撃する画期的なタイプの可能性も探られている状況です。この進展は、特に既存薬では太刀打ちが難しかった多発性骨髄腫や、悪性度の高い脳腫瘍の一種である神経膠芽腫(こうがしゅ)などの治療に、光を当てるものと期待できます。

さらにグラッツデン氏は、患者さん自身の細胞ではなく、他人の細胞を利用する「アロジェネイックCAR-T療法」についても、開発の一つの手段として真剣に検討していると語りました。もし他人の細胞を活用できるようになれば、患者さん一人ひとりから細胞を採取・加工する手間や時間を省くことができ、より迅速かつ安価に治療を提供できる可能性があるため、今後の動向から目が離せません。

2019年5月15日に厚生労働省によってキムリアの薬価が正式に決定されたことについて、グラッツデン氏は「保険適用されることで、これまでに治療選択肢が全くなかった患者さんに、キムリアを提供できるようになる」と、その意義を強調しました。国内での保険適用製品として最も高額な薬価であるにもかかわらず、日本での利用拡大に大きな期待を寄せている様子です。また、現在限定されている適応症についても、別のタイプの悪性リンパ腫への適応拡大**を目指した治験を準備中であることも明らかにされました。キムリアは欧米でもすでに販売されており、日本国内では当面、一部の白血病や悪性リンパ腫の患者さん向けに限定されますが、年間200人以上、市場規模は70億円以上が見込まれる重要な治療法になる見込みです。治療を実施する日本の施設は数カ月中にノバルティスから公表される予定となっています。

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SNSでの反響に見る「超高額医療」への期待と懸念

この新型免疫療法と、その薬価のニュースは、SNS上でも大きな反響を呼んでいます。特に「キムリア、3349万円」という驚異的な価格は、一般の方々にも衝撃を与えたようです。「命が助かるなら安い」といった**「治療効果への期待」を表明する声や、これまでの治療で救えなかった命が助かることへの「医療の進歩」を讃える声が多く見られました。一方で、「やはり高すぎる」「日本の医療保険制度は大丈夫なのか」といった「医療費負担や財源」に関する懸念の声も目立ちます。また、「セカンドCAR-T」のニュースについても、「脳腫瘍に効くなら希望が持てる」「多発性骨髄腫の治療も進んでほしい」といった「難病患者とその家族からの強い期待」が寄せられており、この革新的な治療法が、いかに多くの人々の関心と希望を集めているかが分かります。

編集者としての私の見解ですが、このCAR-T細胞療法は、まさに「革命的」な治療法であると言っても過言ではありません。従来の抗がん剤や放射線治療とは一線を画し、患者さん自身の免疫力を利用してがんを根治へと導く可能性を秘めています。ノバルティスがこの技術を脳腫瘍などの固形がんに拡大しようとしている動きは、人類が長年苦しんできた「がん」という病の克服へ向けた、確かな一歩であると確信しています。一方で、その超高額な薬価については、公的な医療保険制度との「持続可能性」という観点から、今後も議論が避けられないテーマとなるでしょう。この「命の値段」とも言える価格と、「治療の必要性」**という二つの重要なテーマを、社会全体で真剣に考えていく必要があるのではないでしょうか。

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