今、世界の投資家たちが熱い視線を送っているのが、金融とテクノロジーを融合させたフィンテックのスタートアップ企業群です。特に米国と中国を中心に、企業価値が10億ドルを超える未上場の巨大企業、いわゆる「ユニコーン」が続々と誕生しており、その勢いは既存の金融機関のあり方を揺るがす「創造的破壊(ディスラプション)」を引き起こすほどだと言えるでしょう。
フィンテック企業は、IT(情報技術)の専門知識と金融に関する深い知見を組み合わせることで、従来の銀行などが提供してきたサービスを、より早く、安く、そして便利に再構築しています。この革新的な動きこそが、私たちの生活におけるお金の扱い方を根本から変えてしまう可能性を秘めているのです。このような将来有望な新興企業を資金面でサポートし、その成長による莫大なリターンを目指す投資家たちは、一体どのような顔ぶれなのでしょうか。私たちは、調査会社CBインサイツのデータを基に、フィンテック分野で特に活動的な主要プレイヤーたちを深掘りし、その実態を明らかにしていきます。
CBインサイツの分析データからは、この巨大なマーケットにおいて、どの投資家が積極的な役割を果たし、未来のユニコーンを見つけ出そうとしているのかが見えてきます。テクノロジーの進化が金融業界の壁を打ち破り続ける中で、彼らが注ぎ込む資金は、次なるディスラプター(破壊者)を生み出す生命線となっているのです。SNS上でも、これらのユニコーン企業への投資ラウンドのニュースは常に大きな話題となっており、「あのVC(ベンチャーキャピタル)が動いたぞ」「次のStripe(ストライプ、決済プラットフォーム大手)はどこだ」といった興奮の声が多く見受けられます。
私見として、フィンテックがもたらす変革は、単なるビジネスチャンスに留まらないと考えています。これは、金融サービスへのアクセスを広げ、より多くの人々が恩恵を受けられるようになる金融包摂(フィナンシャル・インクルージョン)を加速させる社会的な意義を持つ動きでもあるからです。だからこそ、単に利益を追求するだけでなく、真に革新的で社会に価値を提供する企業を選び出す、投資家の目利き力が試されていると言えるでしょう。2019年6月現在、この競争は激化の一途を辿っていますが、その動きを理解することは、未来の経済構造を予測する上で不可欠な視点を提供してくれるはずです。
コメント