百度(バイドゥ)が1000億円の赤字転落?中国検索王者が挑むAI・自動運転への劇的転換と未来への布石

中国のインターネット業界に激震が走っています。検索エンジン最大手として君臨してきた百度(バイドゥ)が、2019年11月6日に発表した2019年7月1日から2019年9月30日までの第3四半期決算において、最終損益が63億7300万元、日本円にして約1000億円という巨額の赤字に転落したことが明らかになりました。

かつては圧倒的な収益力を誇った同社ですが、上場以来2度目となるこの赤字決算の背景には、主軸であるネット広告収入の低迷が影を落としています。SNS上では「検索の巨人が曲がり角に立たされた」「中国のネット勢力図が書き換わる予兆ではないか」といった驚きの声が広がっており、その動向に世界中の投資家が熱い視線を送っている状況です。

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動画配信サービス「愛奇芸」の躍進と脱・検索依存への挑戦

苦境に立たされている百度ですが、決して暗いニュースばかりではありません。同社傘下の動画配信プラットフォーム「愛奇芸(アイチーイー)」の有料会員数がついに1億人の大台を突破したのです。これは、従来の「検索に頼り切ったビジネスモデル」から脱却しようとする同社の戦略が、着実に実を結びつつある証拠といえるでしょう。

愛奇芸(iQIYI)とは、いわば「中国版Netflix」とも称されるサービスで、独自のドラマ制作や質の高いコンテンツ配信によって爆発的な人気を博しています。広告費の減少をコンテンツ課金で補うこの流れは、企業体質の健全化に向けた大きな一歩であり、ユーザーのライフスタイルに深く入り込むことに成功している点は高く評価されるべきです。

AIと自動運転が描く未来図!次世代の収益源育成を急ぐ百度

百度が現在、全社を挙げて注力しているのが、AI(人工知能)や自動運転といった最先端テクノロジーの領域です。AIとは、コンピューターが人間のような知的な判断を行う技術を指し、百度はこの分野で中国トップクラスの技術を誇ります。しかし、こうした新規事業は莫大な開発費を必要とする一方で、利益を生むまでには長い年月が必要です。

自動運転プロジェクト「アポロ(Apollo)」も世界的な注目を集めていますが、本格的な商用化には法整備やインフラ構築などの課題が山積みとなっています。今回の赤字は、将来の爆発的な成長に向けた「産みの苦しみ」とも解釈できるでしょう。今、百度は短期的な利益を削ってでも、次の時代の覇権を握るための投資を優先しているのです。

編集者としての私見ですが、今の百度はまさに変革の真っ只中にあり、検索サイトから「AIプラットフォーマー」へと脱皮しようとする強い意志を感じます。一時的な赤字に一喜一憂するのではなく、彼らが構築しているAIエコシステムが完成したとき、どれほどの破壊力を持つのかを注視すべきです。今は苦しい時期でしょうが、この投資が数年後の世界を塗り替える可能性は極めて高いでしょう。

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