2019年11月08日現在、多くの企業が「働き方改革」という大きな転換期に直面しています。労働時間の短縮や効率化が叫ばれる一方で、現場を支える若手社員の育成に頭を抱える管理職の方は少なくありません。限られた時間の中で、いかにして即戦力となる人材を育てるべきでしょうか。
特に最近では、新卒のみならず他社での経験を持つ「第二新卒」の採用も活発化しており、多様な背景を持つ部下への指導には特別な工夫が求められています。SNS上では「背中を見て覚えろと言われても無理がある」「効率的な教え方を知りたい」といった切実な声が溢れており、指導方法のアップデートは喫緊の課題といえるでしょう。
こうした現場の悩みに応えるべく、人材研修のプロフェッショナルである「講師ビジョン」の島村公俊社長は、非常に明快な解決策を提示しています。島村氏が提唱する指導の要諦は、何よりもまず業務の「全体像」を明確に伝えることから始まります。
これはビジネス用語で「鳥の目」を持つことにも似ていますが、若手にとっては自分が今取り組んでいる細かな作業が、最終的にどのような価値を生むのかを理解することが不可欠です。全体を俯瞰した上で、今のプロセスにおいて「どの部分に注力すべきか」という要点を示すことで、迷いを払拭できるはずです。
チーム全員で支える「面」の育成体制と自律を促すフォローの秘訣
また、上司一人が抱え込むのではなく、周囲のメンバーを巻き込んだ「面」での育成体制を構築することも重要です。一対一の指導はどうしても属人的になりやすく、時間の制約も厳しくなりますが、チーム全体で若手を見守る文化があれば、多角的な視点からスキルを吸収できる環境が整います。
私自身の意見としても、これからの時代は「答えを教える」のではなく「考え方を授ける」指導こそが本質だと確信しています。指示を待つだけでなく、若手が自ら仮説を立てて行動できるようになるまで、粘り強く伴走するフォローアップが、結果として組織全体の生産性を最大化させる近道となるでしょう。
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