KDDIグループのデータ分析専門企業であるアライズアナリティクスが、人工知能を活用した事業を一段と加速させています。同社は画像加工において高い技術力を誇る韓国のスタートアップ企業へと出資を行い、本格的な技術融合へと乗り出しました。
約270名ものデータ解析のスペシャリストを擁する同社は、これまでも膨大な携帯電話の契約データを基に、解約の予兆を察知するシステムなどを展開してきました。今回の挑戦により、動画や画像から人物や物体を高い精度で見つけ出す技術がさらに進化を遂げます。
出資先である韓国の「ディーピングソース」は、AIに学習させるためのデータ加工に強みを持っています。従来の手法では、プライバシー保護のために顔にモザイクをかけると、AIまでもがその人物を認識できなくなるというジレンマを抱えていました。
そこで同社は、加工を行う前と後の膨大な画像データを「教師データ」としてAIにインプットさせました。教師データとは、AIが正しい判断を行うための「お手本」となる情報のことで、これを徹底的に学ばせることで画期的なシステムが誕生したのです。
この最新技術により、人間の目にはぼやけた写真にしか見えなくても、AIは見事に特定の個人を識別できるようになりました。ネット上では「プライバシーを守りながら防犯性を高められるのは凄い」「介護現場の安心感が変わりそう」といった期待の声が寄せられています。
防犯対策や介護施設での見守りへの応用が期待される中、同社は「エッジコンピューティング」という仕組みの導入も進めています。これはすべてのデータをインターネット上の巨大なサーバーに送るのではなく、現場の機器に近い場所で瞬時に解析を行う分散型のシステムです。
この仕組みを導入することで、大切な個人情報を現場の機材に留めたまま、安全に顔識別を行うことが可能となります。情報漏洩のリスクを最小限に抑えつつ、安全性を確保しようとする同社の姿勢は、現代のデジタル社会において非常に信頼が置けるアプローチだと感じます。
さらにアライズアナリティクスは、別のAI開発企業であるオプティマインドとも手を組み、商品の需要予測や配送ルートの最適化にも着手しました。最先端のテクノロジーを駆使して社会の利便性をどこまで高めてくれるのか、これからの展開から目が離せません。
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