2020年2月1日現在、中東情勢の緊張などを背景に、金価格が約40年ぶりの高値水準に迫っています。こうした相場状況から金投資への注目度が非常に高まっており、SNS上でも「資産の一部を金に逃がすべきか?」「現物を持つと安心感が違う」といった議論が活発です。手軽なETF(上場投資信託)も人気ですが、依然として根強いのが「金地金(インゴット)」や「金貨」といった現物投資。しかし、初心者にとっては何から手をつければよいか分かりにくい分野でもあります。
金投資の最大の目的は、資産全体の価値を安定させることにあります。株や債券とは異なる値動きをする性質があるため、資産を安全に守るための「守り」の運用として非常に優秀です。金利や配当は発生しませんが、だからこそ低金利環境下では相対的に魅力が増します。世界的な経済不安や地政学リスクが高まると市場にお金が流入しやすく、長期的に保有することで、いざという時の資産の支えになってくれるでしょう。
購入先と手数料の賢い見極め方
では、実際にどこで金を買えばよいのでしょうか。信頼性が高く、おすすめなのは「貴金属地金商」と呼ばれる専門販売店です。日本金地金流通協会に加盟している田中貴金属工業や石福金属興業などの大手なら安心感があります。購入時には消費税がかかりますが、売却時にはその時点の税率に基づいた価格で買い取ってもらえるため、長期的な視点では過度に心配する必要はありません。
注意が必要なのは「バーチャージ」と呼ばれる手数料です。これは500グラム未満の小さな地金を購入する際に発生する、製造・管理コストのこと。店舗によってこの手数料には差があり、企業によっては3倍もの開きが出ることもあります。各社のホームページで事前に手数料を比較するのは、賢い投資家の必須条件です。また、購入が原則として現金決済であることには驚くかもしれませんが、不正利用を防ぐためのセキュリティ対策の一環です。
保管リスクをどう回避するか
現物を手元に置くと、どうしても気になるのが盗難などの保管リスクです。そこでおすすめしたいのが、地金商が提供する「預かりサービス」です。銀行の貸金庫を借りるよりもリーズナブルな料金で、大切な金を安全に保管してくれます。実際にこうしたサービスを利用する投資家は年々増えており、物理的な安全性を確保しながら投資を楽しみたい方には最適な選択肢といえるでしょう。
最後に、店舗を訪れる際は必ず運転免許証などの本人確認書類を持参してください。マネーロンダリング防止の観点から、業界のチェック体制は非常に厳しくなっています。また、店舗によって海外製地金の取り扱いが異なるため、初心者は「最初に決めた特定の地金商で売買する」というルールを作るのが、最もトラブルを避けられる賢明な立ち回りではないでしょうか。まずは信頼できる窓口を見つけることから始めてみてください。
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