いよいよ開催が迫る2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、街の熱気も日に日に高まっています。そんな中、警視庁は2020年2月3日、多くの人々が行き交うJR渋谷駅などの主要エリアに、ひときわ目を引くテロ防止啓発ポスターの掲示を開始しました。日本の伝統芸術を代表する東洲斎写楽の浮世絵が大きくあしらわれており、道行く人々の視線を釘付けにしています。
このポスターの最大の目的は、海外から訪れる観光客の皆様に、日本の警察への通報番号である「110番」を周知することです。私たち日本人にとっては常識とも言えるこの番号ですが、海外では必ずしも一般的ではありません。見慣れない土地で「いつもと違う、何かおかしい」という異変を感じた際、迷わず警察へ助けを求められるよう配慮された素晴らしい施策と言えるでしょう。
スマートな情報伝達とSNSでの熱い反響
言語の壁を越えるための工夫も随所に凝らされています。ポスターには力強い歌舞伎役者の目元のイラストと共に、英語や中国語、韓国語でのメッセージが添えられました。さらに、スマートフォンなどのカメラで読み取るだけでウェブサイトへ遷移できる二次元コード「QRコード」も印字されており、テロ対策の詳細な情報へスムーズにアクセスできる仕組みが整えられています。
インターネット上のSNSでも、この斬新なアプローチは早速話題を呼んでいるようです。「写楽の眼力が凄くて思わず見入ってしまった」「浮世絵のデザインがクールで、外国人にも喜ばれそう」といった好意的な声が次々と投稿されました。「外国人が110番を知らないことに初めて気づいた」という驚きの声もあり、日本人自身の防犯意識を高めるきっかけにも繋がっていると感じます。
安全な祭典へ向けた警視庁の思いと私見
警視庁は今回、ポスターとチラシを合わせて約12万枚という大規模な制作を行いました。JR秋葉原駅での展開や、都内の大型ビジョンでの映像放映など、情報発信に大変な力を入れています。担当である警備1課の重久真毅課長も、日本の文化である浮世絵の知名度を活かしつつ、緊急連絡先の認知度を向上させたいという力強い意気込みを語ってくださいました。
メディアの編集者という立場から見ても、文化と防犯を融合させた今回のアプローチは非常に画期的であり、高く評価できるポイントです。国際的な大イベントを成功させるためには、警察の警備だけでなく、市民や観光客一人ひとりの「少しの気付き」が大きな鍵を握ります。世界中から訪れるゲストを安全にお迎えするためにも、私たち自身が周囲に気を配る姿勢を持ち続けたいものですね。
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